「僕らの五輪」は全身ぬるぬる トルコ伝統のオイルレスリング
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【7月20日 AFP】トルコにはオスマン帝国時代から続く伝統のスポーツがある。金と栄光をかけて、選手たちは油と汗で全身ぬるぬるになった体で取っ組み合う。 毎年7月にトルコ北西部のクルクプナル(Kirkpinar)で開催される大会には、大勢の選手が集まる。ここでの大会は2010年に国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界文化遺産に登録された。 選手たちが体に塗っているのはオリーブオイルだ。そのぬるぬるとした感触により、試合を行う上ではパワーだけでなくバランスも大切になってくる。 また、身に着けるのは水牛の皮で作られた膝丈のズボンだけ。オイルはズボンの中にまで染みこみ、重さはなんと約10キロにもなる。 試合が終わる頃には、長い取っ組み合いで選手の体は真っ赤になり、オイルの影響でまぶたは半分閉じてしまう。ハイレベルの試合では、1時間近く組み合いが続くこともある。 参加した選手の一人は「クルクプナルでの大会は僕らの伝統だ。先祖代々続くスポーツであり、トルコ伝統のレスリングでもある。とても大きな大会だし、これこそ僕らの五輪だ」と話した。 映像は6日撮影。(c)AFPBB News