乃木坂46の演劇公演「16人のプリンシパル」 “波乱”とサプライズの幕開け
アイドルグループ・乃木坂46の演劇公演「16人のプリンシパル」が30日夜、東京・赤坂ACTシアターで幕開けした。 今年で3回目となる演劇公演は初のコメディに取り組んだ。肝となるのは、その日の配役を観客の投票で決めるシステム。30人以上の乃木坂メンバーらが自分が演じたい役の希望を出し、その役ごとに公開オーディションが行われる。与えられた台本でコントを演じ、観客が演技力やコメディセンスを「審査」し、本番の舞台に立てる16人が決まる。公演によって出演者や配役が変わるかもしれない楽しみがある。
公演初日だったこの日、早速“波乱”があった。この日の配役は、主人公となる姫役に生田絵梨花、軍司令官役に白石麻衣、敵方の女帝役に若月佑美、敵方の戦士役に松井玲奈が選ばれた一方、5枚目のシングルまでセンターを務めた生駒里奈と、前回と今回のシングルでセンターの西野七瀬といった人気メンバーが「オーディション落ち」し、端役での出演となった。 本番では、安定した演技ぶりの生田や若月を中心に、メンバーがアドリブも交えながらコメディ演劇に挑戦した。
岩手でのAKB事件を受け、金属探知機など入場時のセキュリティチェックが厳重になった影響などで開演が遅れ、また、投票システムの不調などのハプニングもあったが、配役が決まるまでの間、この日の公演を肉離れで欠席した橋本奈々未らが客席を盛り上げる一幕もあった。 公演終了後には、8月30日の神宮球場での野外コンサートを含む全国5か所のツアーも発表された。
脚本・演出は「コドモ警察」などで知られる福田雄一氏。同公演は6月15日まで行われる。