ボリビア籍男2人逮捕 白峰で銅線など830キロ窃盗容疑 白山署、バールなど押収
白山市白峰の白峰アルペン競技場で今月、送電用ケーブルなどを盗んだとして、白山署と石川県警捜査1課は20日、ボリビア籍の男2人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。2人は一夜で銅線やブレーカー計約830キロ(時価50万円相当)を奪ったとみられ、署はバールや電動のこぎりなどの工具も押収。競技場一帯では10月までに電線の大量盗難が確認されており、署などは2人が関与した可能性があるとみて、転売先や詳しい動機を調べる。 逮捕されたのは、いずれもボリビア籍、長野県東御市本海野、自称リサイクル業センゴク・セキモト・アニエル(40)と、住所不定、自称アルバイト従業員サンドバル・ゴンザレス・ハイメ(48)の両容疑者。いずれも容疑を認めている。 逮捕容疑は今月5日午後5時ごろから6日午前1時ごろにかけて、白峰アルペン競技場内の休止中のコース付近に配備された銅製の送電用ケーブル約760キロ、ステンレス製の金属片約20キロ、ブレーカー約50キロの計約830キロを盗んだ疑い。 競技場一帯で10月までに電気ケーブルが大量に盗まれた事件を受け、付近を警戒していた白山署員がアニエル容疑者名義の不審な軽トラックを発見。車内から盗難に遭ったケーブルなどが見つかった。 署などはバールや電動のこぎりなどの工具を用いて電線を切断するなどして盗んだとみている。ハイメ容疑者は不法残留しているとみられ、入管難民法違反の疑いでも調べている。