高さ3.2メートルの巨大ちょうちん作り大詰め 夏を彩る風物詩、高校生の協力で伝統を次世代に
長野県諏訪市の夏を彩る「大ちょうちん」
長野県諏訪市中心部の並木通りの夏を彩る「大ちょうちん」作りが大詰めを迎えている。12日は市内の諏訪二葉高校の書道部員4人が初めて参加し、涼しげな印象を出そうと「青雲」と大書したり、水紋や金魚の絵を描いたりした。 【写真】製作中の巨大なちょうちんが並ぶ公会所
地元の保存会、高校生の参加「うれしい」
ちょうちんは高さ約3・2メートル、直径約1・8メートル。地元の公会所に集まった部員らは6基のうちの1基を1時間半ほどで仕上げた。部長の中村美乃莉さん(17)=岡谷市=は「平らでないのでバランスが取りにくかったけれど、夏を明るくするような作品になった」と笑顔だった。 ちょうちんの飾り付けは半世紀以上続く。長年製作を担った保存会が会員の高齢化で2年前に解散したが、地元有志16人が今年新たに「かみすわ大提灯(ちょうちん)保存会」を発足。高校生の協力に代表の藤森優(ゆたか)さん(49)は「地域の若い人が携わってくれるのはうれしい。子どもの頃から眺めてきた風景を次世代につなげていきたい」と話していた。 ちょうちんは7月7日に並木通りに飾り、9月まで毎夜明かりをともす予定だ。