韓国女優イ・ヨンエさんが和解勧告拒否、フェイクニュースを流布したネットメディア代表に徹底抗戦の構え
女優イ・ヨンエさんが民事訴訟で訴えたユーチューバーに対し、裁判所は和解勧告を決定したが、イ・ヨンエさんはこれを拒否した。このユーチューバーはイ・ヨンエさんの寄付行為に関して「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻・金建希(キム・ゴンヒ)夫人と親交があるからだ」と発言していた。法曹関係者が14日に明らかにした。 【写真】イ・ヨンエさん(53)の近影
関係者によると、ソウル西部地裁民事合議第12部(キム・ジンヨン裁判長)は先月29日、イ・ヨンエさん側が動画共有サイト「ユーチューブ」のチャンネル「開かれた共感テレビ」のチョン・チョンス元代表を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、和解勧告の決定を下したという。 和解勧告決定とは、裁判所が職権で事件の公平な解決のために和解を勧告するもので、和解が成立すれば確定判決と同じ効力がある。和解とは、相互の主張を譲歩して紛争を解決する訴訟上の合意をいう。 裁判所は和解条件として、被告のチョン・チョンス元代表に対し、問題になった動画を削除し、今後はイ・ヨンエさんと金建希夫人との親交に関する配信を禁止してイ・ヨンエさんの政治的性向について配信時に当事者の見解を反映するよう提案した。イ・ヨンエさんに対しては告訴取り消しを提案したという。 だが、イ・ヨンエさんは「こうした裁判所の勧告は受け入れられない」という趣旨の異議申し立て書を12日に裁判所に提出したとのことだ。チョン・チョンス元代表側も同日、「異議申し立てをした」と明らかにした。双方の和解が不発に終わったため、裁判所は新たに判決宣告期日を指定し、正式に裁判を進める方針だ。 イ・ヨンエさんは昨年9月、李承晩(イ・スンマン)元大統領記念館の建設を推進中の「李承晩大統領記念財団」に5000万ウォン(現在のレートで約560万円)を寄付した。これについて、「開かれた共感テレビ」では「金建希夫人と関連がある」と伝えた。これに対してイ・ヨンエさん側は「『開かれた共感テレビ』はフェイクニュースを流布した」としてチョン・チョンス元代表を警察に告訴し、訴訟を起こした。 オ・グィファン記者