高岡南高に青春彩る第二校歌 創立50周年でOBの音楽家が作詞作曲、卒業式で披露
生徒も協力、ポップな曲調 高岡南高校(富山県高岡市戸出町)は、創立50周年を記念して第二校歌を作った。作詞作曲を手がけたのは同校出身の音楽家、前田佑(たすく)さん(39)=東京。生徒も制作に携わり、明るく爽やかな曲に仕上がった。野球の大会などで応援歌として歌われる予定で、3月の卒業式で披露される。 高岡南高校は今年4月に創立50周年を迎える。記念事業として第二校歌を作ることになり、昨年2月に卒業生の前田佑さんに依頼した。前田さんは南砺市福光地域出身で、人気アイドルグループの楽曲制作に携わるなど実績がある。 曲作りには生徒も協力。生徒会メンバーが、求める曲の雰囲気や構成のイメージを前田さんに伝えた。前生徒会長の長尾妃茉里さん(2年)は「口ずさみやすく、手拍子で盛り上がれる曲がいいと思った」と話す。人文科学コースの生徒も加わり、歌詞に入れてほしい言葉を提案した。 曲名は「プリズム」。出会いや別れ、人生を輝かせてほしいとの願いを、光が集まり散っていく様子と重ねた。ポップな曲調に、高校生活や未来を想像させる歌詞を乗せた。生徒から募った「勇気」や「仲間」など前向きで青春を感じさせる言葉や、「南風」といった同校をイメージした造語を織り交ぜた。前田さんは「音楽で母校に貢献できてとても光栄。人生の節目に勇気を添えられるような曲になればいい」と語った。
3月1日の卒業式で、3年生の退場時に曲を流して全校生徒や保護者、同窓生に披露する。卒業を控えた和田穂乃花さん(3年)は「南高生らしい爽やかな印象で、高校生活を思い出し、未来につなげていける曲」と笑顔で話した。