<ブギウギ>菊地凛子“りつ子”の変化に注目集まる 涙の熱唱、そして趣里“スズ子”に向けた穏やかな笑顔
趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。戦争が終わり、1月11日放送の第70回ではスズ子(趣里)が久しぶりにステージで熱唱。その姿を客席の隅から見守るりつ子(菊地凛子)の“変化”に注目が集まった。(以下、ネタバレがあります) 【写真】まつ毛もたっぷり!「ラッパと娘」を弾けるように歌うスズ子(趣里) ■スズ子&りつ子が完全復活を遂げる 「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」などの名曲で知られる昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品。戦後の人々に生きる活力を与えた歌手・福来スズ子の波瀾万丈の人生の物語だ。 第15週「ワテらはもう自由や」では、終戦を迎え、スズ子や周囲の人々、そして社会全体に少しずつ前向きなムードが戻ってくる様子が描かれている。劇場も再開することになり、スズ子やりつ子は久しぶりにそのステージに立った。 ■「次はあなたの番。みんな待ってるわよ」 慰問先で、年端もいかない特攻隊員の少年たちに掛けられた言葉が耳から離れない、というりつ子。第69回では「私の歌に背中を押されて、あの子たちは死んでいったかもしれない。悔しかったわ。だって、歌は人を生かすために歌うものでしょ」と吐露。苦しい思いがりつ子の胸をふさいでいた。 スズ子の「ほんなら、これからはワテらの歌で生かさな」の言葉を聞いて、りつ子はステージに立った。特攻隊員たちの顔を思い出し、涙を流しながら平和への祈りに昇華させるように「別れのブルース」を歌唱。歌い終わりには晴れやかな笑顔を浮かべ、袖で待機していたスズ子にも「次はあなたの番。みんな待ってるわよ」と微笑みかけた。 そして第70回。りつ子の様子はこれまでとずいぶん違った。スズ子の「ラッパと娘」のステージを見届ける表情も柔らかく、楽屋に戻ってきたスズ子に「使い果たしたみたいね」と話しかける言葉にも棘はない。羽鳥善一(草なぎ剛)と久しぶりの再会を喜ぶ場面でも、善一の「あの頃以上の素晴らしいステージだった」というねぎらいの言葉を聞いて、スズ子と目を合わせて笑い合った。その様子は、同じ苦難を共に乗り越えた“同志”といった雰囲気だ。 ■「りつ子が笑った!」 顔を合わせてはスズ子に憎まれ口をきいていた孤高のりつ子の、見違えるほど柔らかい表情。長く苦しい戦争を乗り越えた今、スズ子を歌い手として、一人の人間として認めている様子がうかがえる。ささやかな表情の変化でりつ子の心情をくっきりと描き出す、菊地の表現力のたしかさが際立つ。 第69回の「別れのブルース」歌唱後にはX(旧Twitter)で「茨田さん」「別れのブルース」がトレンドトップ10入りする反響を見せたが、続く第70回ではりつ子の笑顔が視聴者の注目を集めた。「りつ子が笑った!」「りつさんのあんな柔らかい表情初めて見た」「りつ子さんのすっきりした笑顔が見られて心底ほっとした」「たった一人で戦っていたりつ子さんが、スズ子を仲間として受け入れたんだっていうことがわかる笑顔」といった声が上がり、放送後に「ブギウギ」公式SNSが公開した趣里と菊地、草なぎのオフショットにも5,000を超える「いいね」が集まった。 1月12日(金)放送の第71回では、終戦から日が経ち、社会全体が明るさを取り戻していく。そんな中、スズ子の付き人として苦楽を共にしてきた小夜(富田望生)にも何やら変化が出始める。