元フジ・大橋マキ「パンを片手に廊下を走ったあの日」アナウンサー時代の緊張感と経験を積んだ貴重なとき
わずか2年のアナウンサー時代。その懸命な姿で視聴者に印象を残し、テレビから姿を消しました。激動のアナウンサー時代を大橋マキさんが振り返ります。(全5回中の1回) 【画像】浴衣にバットも可愛らしさ爆発!大橋マキ フジテレビ時代のお茶目な一枚ほか(全17枚)
■約20年ぶりのバラエティ出演「息子に猛プッシュされて」 ── 昨年、約20年ぶりにテレビのバラエティ番組(『踊る!さんま御殿!』)に出演され、話題を呼びました。 大橋さん:これまでアロマに関すること以外でのテレビ出演はお断りさせていただいていましたが、じつは今回、息子から「大好きな明石家さんまさんにぜひ会ってきてほしい!」と猛プッシュされまして(笑)。
久しぶりにテレビの現場に参加させていただき、アナウンサー時代には見えなかったことに気づかされました。 芸人さんをはじめ、出演者の方やスタッフさんなど、いろんな人たちがワンチームとなって笑いを生み出し、番組を作りあげていく。そんなチームの一体感や皆さんの温かさがすごく伝わってきたんです。 アナウンサーをしていたときは、求められる役割をこなすのに精いっぱい。いろんなことが客観視できていなかったんだなと気づき、改めて感謝の気持ちが湧きあがりました。いずれなにかのカタチで、恩返ししていきたいなと心から思っています。
── アナウンサー時代の皆さんとは、いまも交流があるのですか? 大橋さん:じつは先日、アナウンス室の同窓会があったんです。ちょうど息子と田んぼに出ているときに、同期のうっちー(内田恭子さん)から連絡をもらいました。残念ながら、息子の習いごとの都合で参加できなかったのですが、同窓会で私の様子をうっちーが皆さんに伝えてくれたそうです。 長らくお会いできていないのに、いまだに気にかけてくださる先輩方や仲間たちの温かさをありがたく感じるとともに、本当に人間関係に恵まれていたのだと実感しました。
■大学時代はディベート漬け「アナウンサーになるとは…」 ── 大橋さんといえば、親しみやすいキャラクターと飾らない笑顔が印象的でした。そもそもアナウンサーを目指したきっかけはなんだったのでしょうか。 大橋さん:取材で見たものや感じたことを自分の言葉で伝えたいという思いがありました。大学時代はESS(English Speaking Society)に在籍し、英語のディベート活動に打ち込んでいて、毎週のように大会で全国各地を遠征していました。