〈総合レポート〉ANIPLEX20周年に新旧の名作たちが集結…歌唱&朗読に熱狂、ポルノグラフィティが『ハガレン』OPをサプライズ披露
1月7日(日)に東京ガーデンシアターにてアニプレックスの20周年記念ライブイベント「ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-」が開催され、アニプレックスが手掛けたアニメ作品から総勢30組以上のキャスト・アーティストが集結した。以下、オフィシャルレポートとともに会場の模様をお届けする。 【画像】【写真特集】イベントフォトギャラリー(全18枚)
SAO、Fate、あの花…アニプレ人気作が集結
様々なアニメの劇伴が流れ、ライブへの期待が高まっていく会場には、この日約6,000名のアニメファンが来場。ステージセンターに置かれたグランドピアノに、ピアニストの角野隼斗(かてぃん)がスタンバイをすると、「ANIPLEX 20th Special Piano Medley」を演奏し、イベントの幕が上がる。アニメの映像に合わせながらの演奏に、会場からは作品が切り替わるごとに歓声が起こる。短い演奏でも、作品ごとの感動が甦ってきて、改めてアニメの素晴らしさを感じさせる。 「心ゆさぶる作品と、出演たちの想いが、今夜ここで共鳴する。20年の旅路を、ともに歩んだあなたへの感謝を込めて」……というメッセージのあとに『ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-』のロゴが浮かび上がり、スクリーンの真ん中から姿を表したLiSAの姿を確認すると観客のテンションが一気に上がっていく。『魔法科高校の劣等生』OPテーマ「Rising Hope」を挨拶代わりにぶちかますと、ステージからは炎も立ち上がる。客席も大きな声と赤いペンライトを振って、彼女の熱いパフォーマンスに応えていた。 続いて『ソードアート・オンライン』シリーズから、松岡禎丞(キリト役)の「リンク・スタート!」の声を合図に「crossing field」が始まる。間奏では、敵であるヒースクリフと相対する前にアスナに伝えた決意の言葉をキリトが絞り出し、「うおおおおおおおおお!」と力の限りに叫ぶと同時にDメロが流れ、物語と歌がリンクしていく。このイベントだからこそ実現したパフォーマンスに、会場も熱狂していた。さらに「次は私がアニメと出会った最初の曲です」と言って、『Angel Beats!』で、Girls Dead Monsterとして歌った「Crow Song」を熱唱!大きな興奮に包まれる中、次の作品へとバトンをつないだ。 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』からは茅野愛衣(めんま/本間芽衣子役)が登場し、超平和バスターズのみんなへの手紙を読み上げていく。かくれんぼのシーンが思い浮かぶような感動的な朗読から、作品を彩ったOPテーマ「青い栞」を、Galileo Galileiが歌っていく。「小さい頃から時々、変なものを見た。」から始まる『夏目友人帳』で何度も聞いてきたナレーションを、神谷浩史(夏目貴志役)が生で朗読すると、妖怪に名前を返すセリフをキッカケに、Aimerが「茜さす」を歌う。茜色に染まるステージで、切なくなったり、胸がじんわり温かくなる作品の素晴らしさを、曲で、そして歌声で表現してくれたし、最後の夏目の「帰ろう、先生」の言葉も、作品世界に浸らせてくれた。 『Fate/stay night』シリーズから川澄綾子(セイバー役)、杉山紀彰(衛宮士郎役)、下屋則子(間桐桜役)がステージに登場すると、映像に合わせたセイバー、士郎、桜の掛け合いに、思わず会場から声が漏れる。そして、炎が上がるステージに再びAimerが現れ「Brave Shine」を披露した。曲間でもセイバーと士郎のやり取りが展開され、いずれも息を呑むほどの迫力だった。士郎と桜のやり取りから始まった「春はゆく」では、Aimerの感情的に歌声に、そして曲間での士郎と桜の切ないやり取りに心を揺さぶられる。〈あなたの側にいる あなたを愛してる〉という切ない歌声が会場に響き渡り、最後は桜の笑顔と「はい」という言葉で、『Fate/stay night』シリーズのステージを終えた。 感動的なステージのあとに登場したのは、神谷浩史(諸星あたる役)と上坂すみれ(ラム役)が登場し、あたるがガールハントに来たというオリジナルの朗読劇を展開。2人の相変わらずのやり取りに会場が盛り上げると、MAISONdes feat.花譜, ツミキが、EDテーマ「トウキョウ・シャンディ・ ランデヴ」を披露。ツミキのビートの効いたドラミングと花譜の軽快なボーカルで、会場を巨大なクラブハウスにしていた。 続いて『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の映像が流れると客席が湧き、数々のヒット作品の主題歌を歌ってきたClariSの2人が登場。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のOPテーマ「irony」を歌う。彼女たちの快進撃のスタートとも言えるメジャーデビュー曲であり、10年以上経ってもまったく色褪せない名曲。バックで流れていたキャラクターたちも、本当に活き活きとしていて、感慨深かった。 最近の彼女たちを代表する楽曲と言えば『リコリス・リコイル』のOPテーマ「ALIVE」だろう。この曲を、激しいダンスと共にパフォーマンスしていくと、曲間では、安済知佳(綿木千束役)と若山詩音(井ノ上たきな役)が駆けつけ、「心臓が逃げる!」という言葉のインパクトが凄まじかったアニメのクライマックスシーンを映像に合わせて熱演! 音楽との相乗効果で、アニメの感動が甦ってきた。