トヨタがミライドンを作った? クルマもポケモンも好きな学生ライターが実車確認!
トヨタが実際に動く「ミライドン」を作ったということで、クルマもポケモンも大好きな学生ライターが見に行ってきました! トヨタ技術会と株式会社ポケモンのコラボレーションということなのですが、どんなポケモンに仕上がっているのでしょうか? 【写真】ミライドンの目はLEDで青く光っています! ■ミライドンってどんなポケモン? 「ミライドン」は2022年発売のテレビゲーム『ポケットモンスター バイオレット』に登場する伝説のポケモンです。従来の伝説のポケモンとは違い、最初から主人公と一緒に旅をする相棒的な立ち位置で人気になりました。特徴は変身できることで、4足歩行の「リミテッドモード」とバイクのような「ドライブモード」の2つの姿になることができます。移動というテーマでトヨタとつながりのあるポケモンだと言えますね。 ■トヨタとポケモンがタッグを組んだ理由は? トヨタ技術会は1964年創立の歴史ある団体で、トヨタ社員の有志が集まり、技術発展や社会貢献を目的とした活動を行っています。 トヨタ技術会では、「どのようなモビリティを作っていくべきか」という企画を練っていく中で、「創造と憧れを掛け合わせることで未来モビリティを作る」ということに軸を置くこととしたそうです。 今回は子供をメインターゲットとしました。トヨタ技術会は2023年、愛知県の豊田市在住の小学生に「未来のモビリティとはどのようなものか」に関するアンケートを実施。絵で回答を募集したところ、800枚超の回答の中でも「ミライドン」の絵に注目が集まったそうです。 これがトヨタ技術会の企画の軸ともぴったり合い、株式会社ポケモンと協力し、リアルなポケモンを製作する企画が具体化したそうです。株式会社ポケモンも「夢のある企画で、悩むことなく動くことができた」としています。 ■動くミライドンの性能は? 今回のミライドンは全長約3.5m、高さ約2m。目はLEDで光る仕様になっていました。他にも、身体の各パーツがキレイに光っていたのが印象的でした。 トヨタ技術会によると、ミライドンのパーツは3Dプリンターで作ったそうです。細かい作業となるため、実際の製作には難しさもあったといいます。 4足歩行の「リミテッドモード」は、実際に4つ足でゆっくりと動く仕様となっています。実際に移動する様子をデモで見ることができましたが、片足ずつゆっくりと動き、1mほど前進していました。 バイクのような姿になる「ドライブモード」は後日の公開となりました。実は、変形に30分以上の時間を要するそうです。 ミライドンの操作はニンテンドースイッチ専用コントローラー「ジョイコン」で行っています。子どもたちに夢を持ってもらうべく、ゲーム同様、コントローラーを使って操作する仕様としたそうです。 ■コラボの狙いは? デザインはトヨタ技術会が中心となって手掛け、株式会社ポケモンはそれを監修するような立ち位置だったそうです。 今回のプロジェクトで伝えたいことは「想像する楽しさ」と「ものづくりの楽しさ」です。それらをわかりやすく伝えるためにミライドンを選んだという側面もあったといいます。一般の方に乗ってもらうことも想定して、「モビリティ」と「相棒」の両方の部分を感じてもらえるよう、2つのモードを切り替えられるようにしたそうです。 株式会社ポケモンは「トヨタ技術会と一緒に、今考えているようなことを何らかの形につなげていきたい」と語っていました。いつか、あのミライドンをグッズ化(実車化?)してほしいところですね……! 展示は終了してしまいましたが、今後のミライドンプロジェクトの広がりにも注目です! (C)Pokemon. (C)Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
井上智尋