愛煙家の石破首相、完全禁煙あと一歩 松沢氏質問に「1日数本程度」 もくもく会メンバーから煙たがる意見も
石破茂首相は16日の参院予算委員会で、就任以前のヘビースモーカーを脱し「1日数本程度」まで喫煙を減らしていることを明らかにした。禁煙論者で日本維新の会の松沢成文氏(神奈川選挙区)への答弁。歓迎の声が上がる一方、与野党議員の愛煙家グループ「もくもく会」メンバーなどからは煙たがる意見も出た。 【写真】禁煙論者の維新・松沢成文氏 松沢氏は「立憲民主党の野田佳彦代表もヘビースモーカー。与野党第1党の党首が愛煙家では禁煙が主流の国際社会にふさわしくない」と指摘。健康増進法などで喫煙を禁じられている首相官邸や政府専用機内での対応を問われた首相は「官邸は外に出れば喫煙可能という話だが、セキュリティーを保たないと。決まりは守らないといけない」と説明した。 首相は「1日(の喫煙は)数本程度になった。やめるならばもう少しだ」と付言。松沢氏の禁煙の勧めに「それ(禁煙)に向けて努力している」と明かした。 霞が関では「会議などでの首相の喫煙場所や時間の確保に苦労している」(内閣府スタッフ)のが実情で「禁煙なら大きな行革だ」(同)と期待が広がっている。一方、もくもく会のメンバーは「周囲の受動喫煙を防げば喫煙自体には問題ないのに…」と論戦に迷惑そうだった。
神奈川新聞社