N95規格と偽ったRazerのマスク、約1億7000万円の返金が開始
米連邦取引委員会(FTC)は、新型コロナウイルスのパンデミック時にN95相当の保護機能があると偽って宣伝されていた空気清浄マスク「Razer Zephyr」を購入した人全員に、全額返金を開始する。総額は約110万ドル(約1億7000万円)に上り、マスクを購入した6764人の顧客全員が対象となる。 FTCは、ZephyrをN95相当のマスクとして販売したとして、ゲーム・ライフスタイル企業のRazerを提訴した。N95規格のマスクは顔にぴったりフィットし、空気中の粒子を効率的にろ過するように設計されている。N95は米当局が定めた基準であるため、企業が許可なく表示することはできない。まず認定を受ける必要がある。 RazerはZephyrの販売を中止し、交換フィルターの販売は続けていたが、最終的にそれも中止し、返金に応じた。 FTCの訴状によると、Razerはマスクまたは交換フィルターを購入した消費者のうち、わずか6%にしか返金しなかったという。110万ドルの和解金は、返金を受けられなかった残る94%の顧客に返金することを目的としている。 FTCによると、返金額の中央値は約150ドル(約2万3000円)だという。Razerは当初、マスクを100ドル(約1万6000円)、交換フィルターを30ドル(約4700円)で販売していた。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。