次はどこへ? 契約満了を迎えた大物Jリーガー(6)恩師の退任が大きく影響? J1でも指折りの実績を持つドリブラー
今季の明治安田J1リーグは既に終了しており、ここからはオフの期間となる。各クラブは来季を見据えて、本格的に戦力の補強に動き出している。そのなかで複数クラブによる争奪戦に発展しやすいのが、今季で契約満了となり、フリーで獲得できる選手たちだ。そこで今回は、今季限りでチームを退団することが決定している実力者を紹介する。※情報は12月20日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW/MF:駒井善成(こまい・よしあき) 生年月日:1992年6月6日 今季所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌 今季リーグ戦成績:36試合6ゴール1アシスト J1のクラブが、J2に降格する。たった1つディビジョンを落とすだけで、クラブはチームの編成から戦い方まで大きく修正せざる得なくなる。 今季J1リーグを19位で終えた北海道コンサドーレ札幌は、来季をJ2リーグで過ごすことが決定している。新シーズンに向けて準備を進めていく中で、クラブは今月7日に駒井善成との契約満了を発表した。 現在32歳の駒井は、2018年に当時所属していた浦和レッズから札幌に期限付き移籍。2016、2017シーズンを浦和で共闘したミハイロ・ペトロヴィッチ監督と再タッグを組んだ形だ。札幌での1年目は主力としてリーグ戦29試合に出場した。 ミシャの戦術を忠実に体現できる駒井は、翌2019シーズンに札幌へ完全移籍を果たす。期限付き移籍期間を含めて、今季まで7シーズンにわたって札幌でプレーし続けてきた。 その魅力は、ミシャ・サッカーへの高い戦術理解と卓越した足元の技術である。主に中盤の高い位置で起用されるが、最前線でプレーすることもできるため、狭いエリアを難なく攻略してしまうドリブル技術が輝く。得点も奪えて、味方選手のお膳立てもできるバランサーとして、監督に重宝された。 また、今季は複数の試合でキャプテンマークを巻いてプレー。熾烈な残留争いに巻き込まれ、常に高いプレッシャーにさらされながらも、駒井はベテランとしてチームを鼓舞し続けた。 しかしながら、今季限りで駒井は札幌を退団することが決定している。来季こそ、その経験値やリーダーシップが求められると思うが、クラブとしてはさまざまな理由を考慮した上での決断なのだろう。 恩師であるミシャがチームを去ることも、退団決定を加速させた要因かもしれない。いずれにせよ、駒井はJ1のなかでも指折りの実績と経験値を誇る選手であり、彼の獲得に動くクラブは少なくないのではないか。
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