新潟県にクマ出没警報 過去最多の出没・目撃件数、けが人も…冬眠前の人里出没に注意を!
新潟県は10月6日、県内でクマの出没による人身被害の拡大が懸念されるとして、県独自の「クマ出没警戒警報」を発令した。5日に妙高市でクマによる人身被害が発生したことを受け、8月に発令した注意報から警戒段階を引き上げた。警報は2023年に続き2年連続。クマは冬眠前の秋、餌を求めて人里に出没する可能性が高いことから、県は注意を呼びかけている。 【画像】女性がクマに襲われた新潟県妙高市の位置 新潟県によると、4~8月の県内のクマ出没・目撃件数は660件と過去最多だった。10月5日には妙高市で80代の女性がクマに襲われ、頭部などを負傷する被害が発生。人身被害は2024年度5件目となった。 24年秋はクマの餌となるブナの実が「不作」で、クマは冬眠前の秋に餌を求め、人里に出没する可能性が高いことなどから、県は8月4日に発令した「クマ出没警戒注意報」を警報に引き上げた。 新潟県はホームページなどで「クマの活動が活発な早朝、夕方の入山を避ける」「複数で行動し、ラジオや鈴など音の鳴る物を携行する」などの対策を公表している。県鳥獣被害対策支援センターの小林泰・鳥獣被害対策統括調整監は「地域の目撃情報を確認し、クマのいるところには近づかないなど、命を守る行動を取ってほしい」と呼びかけている。