ビートたけしの金言を側近が赤裸々に明かす!
5月22日、ビートたけしがフランスの「シャンパーニュ騎士団」から授与された「オフィシエ(将校)」の叙任式典に出席した。すでに芸術文化勲章はフランス政府から1999年に「シュバリエ(騎士)」、2010年に最高位の「コマンドール(騎士団長)」を受賞しており、3つ目の勲章を手にしたこととなる。「いただけるものは、請求書以外は何でもいただいちゃう」と喜びを語り、さすがは「世界のキタノ」といったところであったが、実はひとたび裏に回ると、公の場以上にストレートで味わい深い発言を連発する。そんなたけしの“ありのままのビートたけし”を晒したのが、たけし軍団の中でも側近的存在のアル北郷。書き下ろしの書「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」(徳間書店刊)で、公開されたビートたけしは、フランス政府から数々の勲章を手にしている文化人とはほど遠い、私生活からお笑いを極めた姿があった。 「おい、前から2列目に座っているこいつ、カツラだな!」 弟子たちとボクシング中継を観ていた、たけしは饒舌に解説をしていた。ところが急に無口になったと思ったら、次に口を開いた時に言い放った言葉がこれだったというのだ。確かにテレビなどでもカツラの話になると大はしゃぎする、たけしの姿は何度も見かけているが、たとえカメラが回っていなくてもハイテンションになるほどの“カツラLOVE”ぶりだという。 ある時には、自宅でテレビを見ていた北郷が、着信した携帯電話に出ると、「おい、たけしだけどよ、今、NHKに出てるやつ、カツラだぞ。名前メモっとけな」とだけ告げた、師匠からの電話はすぐに切れたそうだ。 極め付きは、その昔、CM撮影に臨んだ際に、クライアントとその重役の方々が挨拶に来られると、なんと一番偉いと思われる方の髪型が不自然だったという。北郷は殿が気づいたら大変なことになると、ソワソワしていたのだが、たけしは何も言わずにその日の撮影を終えた。ところが翌日に顔を会わすと――。 「おい。昨日の現場にカツラいたな。お前、あのカツラばっかりチラチラ見てたろ。しかし、お前もカツラ好きだな~」。ニヤニヤしながら報告してきた殿。北郷は自書の中で『殿、そのお言葉、そっくりそちらにお返しします』と結んでいる。