「彼は本当に強い」大谷翔平 通訳の"裏切り"を経ても変わらぬ冷静さに同僚から称賛の声「彼は対価に見合うだけの準備ができている」
専属通訳の違法賭博問題が明らかになった大谷翔平の強さを同僚ナインが称賛している。 【動画】大谷翔平、騒動後初の肉声！ 異例の会見での様子をチェック ドジャース・大谷翔平は3月25日（日本時間26日）、注目を集めていた水原一平元通訳の違法賭博問題について初めて会見を行った。 約12分にわたる会見の中では、大谷は自身がスポーツ賭博を行った経験はないことを明言。その上で、水原氏がスポーツ賭博に関わっていたことや、巨額の借金があったことを知らなかったと明かした。「彼はウソをついていた」として、自身の口座に不正にアクセスしていたとも語った。 今回の出来事を把握したのは大谷によれば、韓国で行われたパドレスとのオープニングゲーム後のミーティングだったという。同ミーティングでは水原氏が球団フロントも同席した上で、自身がギャンブル依存症であることを告白、謝罪していた。 その後、宿泊先のホテルに戻って大谷は水原氏が自身の口座に不正にアクセスしたと知ったとされる。水原氏は19日に行われた『ESPN』（現地時間）による独占取材に大谷が自身に代わって借金の肩代わりをしたと告白していたが、すべて虚偽だったとした。 長年付き添ってきた相棒による深刻な裏切り。大谷自身、「彼はウソをついていた」と会見で断罪したが、そんな大谷に寄り添う姿勢を見せたのが、ドジャースナインだった。 26日（日本時間27日）の『LA TIMES』は、マイク・ディジョバンナ記者のレポートとして「ショウヘイ・オオタニの冷静さに驚くドジャース選手 『裏切りはつらい』」と題した記事を掲載。異例の会見を受けてのナインたちの反応、肉声が取り上げられている。 大谷とのMVPトリオとしても知られるフレディ・フリーマンは今回の一件に「これは私生活で起きたことで本当に大変なこと」と気遣いながら、「昨日の彼の会見が助けになることを祈っている」と前に進むことを願った。 さらにクラブハウスでの大谷のふるまいについて称賛する声も出た。内野手のミゲル・ロハスは「彼のクラブハウスでの振る舞いは素晴らしい」として、「冷静に自分のやるべき準備をしている」とたたえた。今回の経験について「彼は僕のチームメートとして、彼が経験してきたことはかなりのことで、本当に辛いと思う」と気遣い、出来る限りのサポートを誓った。 大谷の辛抱強さをたたえる声はなおも続く。大谷に背番号を譲ったことでも知られ、会見にも同席したリリーバーのジョー・ケリーは難しい立場に置かれていることを気遣いながらも「彼は本当に強いよ」とコメント。続けて「彼の気丈な振る舞いを見るのはすごいし、彼は彼の対価に見合うだけの準備をすることができるんだ」と異例のトラブルにあってもなお、前に向く姿勢を崩さない大谷をたたえた。 異例の会見から一夜明けて、古巣のエンゼルスタジアムで行われたエンゼルスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場した大谷は2打数無安打2三振と快音を響かせることはできず。水原氏の騒動発覚後、21日以降の4試合で打率.091と当たりが止まっていることも心配されている。 長年サポートを受けた相棒の手痛い裏切りから立ち直るのは容易ではない。ただ、このように大谷の存在を信じるナインがいる限り、また立ち上がる日はきっとやってくるはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
