原油上昇、インフレへのリスクは深刻ではない-オランダ中銀総裁
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、エネルギー価格の上昇について、近年見られた商品相場の変動と比べると、欧州のインフレにそれほど深刻な危機をもたらさないとの見方を示した。
クノット氏は18日、訪問先のワシントンでブルームバーグテレビジョンに対し、消費者物価に対する現在のリスクは「よりバランスが取れつつある」と述べ、ユーロ圏のインフレ率は2%へ向かって低下しているとの見方を示した。
同氏は「今、石油ショックが起こるとすれば、それは他のあらゆる要因による全般的なディスインフレという状況の中で起こるだろう」と語り、「深刻な二次的効果の可能性は小さいと考えるが、注視すべきなのは明らかだ」と続けた。
原題:ECB’s Knot Sees Oil Price Posing Lower Risks to Inflation (1)
(抜粋)
--取材協力:Craig Stirling.
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Mark Schroers, Alexander Weber