『ヒプマイ』『ビバレン』『パラライ』……二次元コンテンツにおける“ファン投票/オーディション”システムの潮流
『Paradox Live』も“ユーザー投票”でのバトルを展開
ほかにもHIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live』(以下、『パラライ』)もリアルタイム投票システムを導入しているコンテンツだ。秋赤音、スオウなど人気絵師がキャラクターデザインを担当する9組(レジェンドユニットである武雷管を含む)がNEW WORLD PRODUCTIONS INC.とともに作り上げる9色のHIPHOPは、それぞれのユニットがテーマをもとに制作し、発表する楽曲とユーザーの投票によるバトルで勝者を決定していく。人気声優たちによるラップバトルとドラマは多くのファンを獲得し、現在新たなバトルシリーズ『Battle of Unity』が展開中だ。 映画『ヒプマイ』の毎回の物語展開が変わるファン参加型の“インタラクティブ映画”や、『ビバレン』や『パラライ』のようにリアルタイム投票で未来を決めていくコンテンツなど、二次元コンテンツに導入されるサバイバル番組システム。時を遡れば2012年からはソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』での“シンデレラガール総選挙”などもリアルタイム投票で未来を決めるシステムだった。サバイバル番組にハマる人々を同じ要素を持つ、こうしたコンテンツに呼び込むこともまた市場を広げることに繋がるように思う。こうしたコンテンツがより進化し、リアリティを色濃くしていくことに期待したい。
えびさわなち