イッペイが出廷…最大で禁錮30年の罪に!276億円も負けていた水原一平容疑者が重ね続けた「ウソと借金」
違法なスポーツ賭博に関与していたとして、ドジャースの大谷翔平選手(29歳)の元通訳、水原一平(39歳)が同球団を解雇されて3週間余り、事態は急展開を迎えた。 【写真】笑顔が消えていた…イッペイの変わりゆく表情 4月11日(日本時間12日)、アメリカの捜査当局は「(水原は)大谷選手の口座から1600万ドル(日本円で約24億5000万円)を不正に送金した銀行詐欺の疑いで訴追した」と発表。12日午後(日本時間で13日早朝)、連邦地方裁判所に出廷したのだ。 今後、有罪判決が出れば最悪、最大で禁錮30年、罰金最大100万ドル(日本円で約1億5000万円)の両方、もしくはいずれかの量刑を科せられる、という水原容疑者。彼が重ねたのは借金だけではない、大谷やファンも「ウソ」で欺いてきたのだった。
24億5000万円もの不正送金
「大谷は被害者です」 アメリカの捜査当局関係者は会見の際、そう強調した。 「イッペイは2018年、英語が担当ではない大谷に同行して、アリゾナ州の銀行で、彼の年俸が振り込まれる口座開設を手伝った。当然ですが、このとき大谷はイッペイにの口座や別の口座への管理権限を与えてはいなかった」(現地で取材するジャーナリスト、以下「」内も) しかし、2019年に水原容疑者が違法スポーツ賭博を始めると、事態は一気に急変する。
1回あたり平均約184万円を賭けた
「イッペイは1日数十回、最終的に1万9000回以上の賭けを行っていた。単純計算すれば、1回あたり平均で1万2000ドル(約184万円)以上を賭けており、すぐに金銭的に追い詰められるようになった。ブックメーカーに4万10ドル(約613万円)の最初の送金をしたのは2021年11月のこと、違法スポーツ賭博をはじめてわずか3ヵ月後です」 そこで目を付けたのが、自分が手伝って開設した大谷の銀行口座だ。連絡先を水原自身の電話番号などに変更。さらに銀行に電話をかけて、大谷本人だと偽り、銀行員を騙して口座からブックメーカーへの電子送金を承認させていたという。 「イッペイは最初から大谷のカネをあてにしていたのではないでしょうか。ところが、アクセスが許されなかった。すると今度は『自動車ローンに送金する』などと言い訳をしてセキュリティを解除させようとした。だが、それでも許可されなかった」 背に腹は代えられない水原は、なんらかの方法を使って大谷の口座のセキュリティを解除し、まるで自分のカネのように湯水のごとく使い始めたのだろう。 「大谷のファイナンスアドバイザーらは税金の心配をしていました。しかし、彼らには『プライベートなものだから』とごまかして、カネの流れが外部に漏れないようにしていたようです」