「一票の格差」是正で新設された選挙区 候補者4人が票固めに奔走 愛知16区
再び国会へ…「ゼロからの戦い」に息巻く元職
「将来に不安がたくさんできている。これを止めなければならない時期が今回の解散総選挙であります」。こう訴えるのは立憲民主党の元職、松田功さん(56)。 北名古屋市議などを務め、2017年の衆院選では比例で当選。 ただ2021年は落選し、比例復活もかないませんでした。 新しい選挙区での戦いはゼロからだと感じています。 松田氏 「認知度・知名度は簡単に上がるわけではない。わかってもらうというのは大変な作業だなと改めて思います」 この日は行きつけの寿司店で腹ごしらえ。表情が緩みます。 松田氏 「至高の時間ですよ。ご飯食べるのは。お酒が飲みたくなります」 人への投資や災害に強い国づくりを訴えて、再び国会を目指します。 松田氏 「国が率先して人の命や生活を守っていけないのは日本じゃないと思う。新しく現場の心をもった人間がしっかりと国づくりを前に進めていきたい」
「与党の代表」として挑む
「誰もが実感ができる賃金アップを前に進めるために、税金の制度の改革を進め、中小企業を支え、持続的な賃上げを後押ししていきます」。こう訴える名古屋市選出の愛知県議会議員を12年間務めた公明党の新人、犬飼明佳さん(52)は他の候補者にはないアピールポイントがあります。 犬飼氏 「この愛知16区で唯一の与党の代表であります」 「与党の代表」。新設の愛知16区では自民党本部が地元を押し切り、候補者擁立を見送りました。 与党の統一候補として挑む選挙戦。公明党の石井啓一代表も、「自公」での勝利を呼び掛けます。 公明党の石井啓一代表 「犬飼候補を勝たせていただくことが自公連立の勝利に直結するわけであります」 推薦を出す自民党は石破茂総裁自らが応援に入りました。 石破氏 「この国を守るのは誰でもない。我々自民党公明党の連立政権であり、この地から犬飼がそれを守り抜きます」 街頭に立つ犬飼さん。右腕には赤いリストバンドを身につけます。中学生の娘と小学生の息子から誕生日に贈られたといいます。 犬飼氏 「(多忙で)子どもたちとなかなか接する機会が無いが、これをつけると子どもたちと繋がっているという思いになりますね。勇気と元気が湧きますのでいつもつけてやっています」 公明党が候補者を擁立した小選挙区は全国で11カ所。犬飼さんを含めた小選挙区の候補者は比例に重複立候補せず、背水の陣で挑みます。