消えた園児の上履き 捜査でたどり着いたかわいい「犯人」
福岡県古賀市の認定こども園「五所こども園」で11月に入り、玄関近くのげた箱に置いてある園児らの上履きがなくなる事件が相次いだ。県警粕屋署が窃盗容疑で捜査した結果、思わぬ「犯人」にたどり着いた。 【動画】園児の上履きを持ち去る「犯人」=福岡県警粕屋署提供 署や園によると、6日朝、園に出勤した職員が靴置き場の上履きが散乱し、園児らの上履き10人分計15個がなくなっているのを発見。翌7日朝にも、3人分6個の上履きがなくなっているのが見つかった。 被害届を受理した粕屋署は、刑事や鑑識を派遣し、防犯カメラ3台を周囲に設置。園は、不審者が侵入した恐れもあるとみて警戒した。 だが約1週間後、捜査員が防犯カメラの映像を確認したところ、イタチとみられる動物が夜間、げた箱から上履きを持ち去る様子を確認。署は、一連の「犯行」はイタチによるものとみて捜査を終結した。 園は事件後、げた箱にネットをかけ、イタチに持ち去られないよう対策を取ったという。(山本達洋)
朝日新聞社