（左から）間寛平、島田珠代

　吉本新喜劇GMの間寛平（74）とお笑いタレントの島田珠代（54）が30日、大阪市内で行われた「第二十八回　吉本新喜劇GM月例会見」で、27日に膵（すい）がんで亡くなった今くるよさん（享年76）をしのんだ。 　京都市出身のくるよさんは、高校の同級生で同じソフトボール部員だった今いくよさんとともに1970年、夫婦漫才コンビ「島田洋之介・今喜多代」の今喜多代さんに弟子入り。女性漫才師のパイオニアとして「どやさ！」と、おなかをたたく体を張った芸で一時代を築いた。 　寛平は「（くるよさんは）努力して今の姿になった。優しい先輩やった。ぼくらはずっと一緒にやってきたからね。僕が花紀京師匠に怒られてるところもずっと見てたと思うけど、（お互い）なぐさめあってずっとやってきました」としみじみ。 　女芸人の先輩として慕っていたという島田は「女性芸人には特別優しくて。応援してくれて『何でも食べや』っていろんなものを差し入れしてくれたり、おひな祭りの会を開いて女性芸人を集めて飲んだり食べたりさせてもらった」と振り返った。 　さらに、「（楽屋では）常に気分が良いように緊張せず、楽しくしゃべれるように場を明るくしてくれる。いくよ師匠、くるよ師匠どちらも気疲れしてないだろうかってくらい後輩に気を使ってくれた」と明かした。 　相方のいくよさんは、15年5月28日に胃がんで亡くなっている。 　寛平は「吉本でも女の子ばっかりでソフトボールのチーム組んで、僕の嫁もそこに入れてもらって一緒にやってました。マンションにもよく遊びに来てたんですよ」と語った。 　シドニー五輪のロケ中に生前の「今いくよ・くるよ」の2人にバッタリ会ったことがあったという島田は「ソフトボールの調子が良くて『応援しに来た』ってお二人で歩いていて、仲良いなって」と思ったという。 　最後に寛平は「また向こう（天国）で漫才やってるんちゃいます」と言い、それを聞いた島田は「出会えてることを願いますよね。本当に仲が良かった」としのんだ。