浦和は「ベストな姿に達していない」 攻撃不発で助っ人吐露…ヘグモ流の浸透は道半ば
G大阪とのホームゲームで0-1敗戦
浦和レッズは4月20日のJ1第9節でガンバ大阪をホームに迎え撃ち、攻撃が不発に終わる試合展開で0-1の敗戦。ペア・マティアス・ヘグモ監督は試合内容の向上を喜んだが、「もう少しシャープにプレーすれば前半のうちにゴールできたかもしれない」とも話した。 【動画】「ゴールだったら違った」 浦和MF伊藤敦樹がドンピシャのヘディングも決定機逸した実際の場面 浦和はMF中島翔哉が今季初のスタメンに入り左ウイングをスタートポジションにとり、左インサイドハーフにはMF大久保智明が起用された。また、負傷から復帰したDFアレクサンダー・ショルツがキャプテンマークを巻いてプレーした。中島はサイドに張って待つわけではなく、積極的に中央へと進出。そこに連動して大久保がポジションを取り、左のワイドはDF渡邊凌磨が高い位置まで上がってくる形を取った。 それは機能性を見せた部分があり、大久保は中島との関係性について「特に話し合ったわけではなくて『その時によるよね』というくらい」と話したが、感覚が合うのだろうと感じさせるような連係もあった。相手の最前線を突破して進んでいくことに苦労した感じはなかった。左サイドにMFサミュエル・グスタフソンが流れてくることも多く、左に細かいパス交換やポジションチェンジで進むのが得意な選手が多く、右はよりシンプルなプレーで突破を狙う形になった。大久保が「同じことを左右でやっても効果的ではないと思う」と話したように、左右非対称の良さもあった。 それもあり、ヘグモ監督は「前半は大きなチャンスを作らなかったものの、ゲームはコントロールできたと思う」とも話した。そして、後半の立ち上がりにはグスタフソンとMF伊藤敦樹にペナルティーエリア内での決定機があったが、シュートを決められず。逆にワンチャンスをものにされるような形での敗戦になった。指揮官は「選手たちにはいい仕事をしたという声もかけた。8回から10回の大きなチャンスがあり、相手は1回だった。しかし、攻撃的なやろうとしているサッカーもたくさんできた試合だった」と話した。 ただし、前半のかなりボールを保持してコントロールした時間帯にペナルティーエリア内でシュートチャンスを作れたわけではなかった。その点についてヘグモ監督は「相手はペナルティーエリア内で非常にいい守備をしていたと思う。もしかしたら、我々ももっと多くの人数を掛ける必要があったかもしれない」としたうえで、「もちろん試合によってはボールを動かして相手を動かし、じっくりと1点目を狙うこともある。ただ、もう少しシャープにプレーすれば前半のうちにゴールできたかもしれない試合だった」と話した。