人気スタイリスト金子綾が伝授、シンプルだけどサマになる「映える服」の1点投入が万能 30代以降のおしゃれで気をつけたいこと
でも、40歳を超えると少し肩の力が抜けて、フリルのデザインやチュール生地、淡いピンク色など、甘さのあるアイテムも積極的に取り入れるように。チャーミングに年をとっていきたいから、目指す女性像にもぴったりマッチしているし、選んでいて楽しいですよ。 また、スタイリスト歴も22年になるとちょっと貫禄が出てきてしまった気がするので、周囲を威圧することのないように、いつでも親しみやすい人であれるように、という自戒もこめて甘さを取り入れています。
ジュエリーも、今は柔らかな印象を与えるパールをよく身に着けていますね。 ■ジュエリー、時計、鞄…高級品の選び方 ――ジュエリーや時計、バッグは一生かけて使える分、高額な買い物になりがちです。金子さんは、どのように選んでいますか? いずれも、買う時の決め手は60代、70代になっても愛用している自分を想像できるかどうかです。 ジュエリーで言うと、今はパールを着けていますが、だんだん顔周りの輝きを維持できなくなってきたら、もっと大粒のものに変えるかもしれません。
若い時は大きなジュエリーをたくさん身に着けているおばあさまたちの姿が謎めいて見えましたが、光と華を足したかったその気持ち、今ならよくわかります。 ――では、時計選びはいかがでしょう? 時計は、その人のイメージに直結するもの。どんな時計を選ぶかによって「その日、どんな自分で過ごすか」が決まると思っています。 例えば、甘いファッションに甘い時計を足して全体的に甘くするパターンもあれば、ロレックスの大きな時計を足して「甘いだけではございません」と意思表示をするパターンも。たとえ誰も見ていなくても、こうした遊びが楽しいんです。
もともと時計が好きだったこともあり、昔からロレックスやカルティエ、シャネルなどの高級腕時計を少しずつ買い揃えてきました。それこそトレンドがないので長く使えるし、娘ができた今はいつか子どもたちに譲ってもいいかな、と思っています。 ――バッグはどうですか? ジュエリーや時計と同じく、おばあちゃんになっても使っていたいと思えるものだけを厳選しています。若い頃に集めたバーキンやシャネルのバッグは今でも重宝しているので、振り返ればとてもよい投資になりました。