帰国した伊藤美誠

　卓球女子で世界ランキング8位の伊藤美誠（スターツ）が、自身のプレーに手応えを感じている。 　13日に閉幕したアジア選手権では、女子団体決勝で中国を3―1で下して金メダルを獲得。中国を破っての頂点取りは1974年の横浜大会以来、50年ぶりの快挙となった。15日には羽田空港へ帰国し「本当にお客さんがすごい盛り上がってくれたし、日本がここまで中国を追い詰めることはなかなかないことなので、すごい盛り上がってもくれた」と笑みを浮かべた。 　シングルスでは準決勝で張本美和（木下グループ）に敗れるも、銅メダルを奪取した。「悪くない試合だったが、本当に張本選手がすごいなと。体力というか、あれだけ試合をこなして勝ち続けているのはすごい」と称賛しながらも、アジア選手権シングルスでの初メダルには「自分自身はしっかりちゃんとつかみ取ることができた。そこが良かったところ」と安堵の表情を見せた。 　かねて世界ランキング1位を目標に掲げる伊藤は、2025年世界選手権でシングルスのメダルを目指す構えだ。「今回とかは本当に接戦を勝つなど、自分の殻を破ることができた。そういうところを増やしていくことがすごく大事かなと思っている。まだ世界選手権のシングルスでメダルを取ったことがない。やっぱりそこに合わせてやっていきたいという気持ち」と気合十分。若手に負けじと、夢を1つずつ現実に変えていく。