小型飛行機での帰省、春節を前に中国で話題
【CNS】春節(旧正月、Lunar New Year)が近づき、「小型飛行機に乗っての帰省」という話題がネットユーザーの間で盛り上がっている。彼らは、帰り道での渋滞やチケット取得といった苦労を避け、小型飛行機を操縦して直接実家に帰るのは、非常に素晴らしい体験だと語る。 民間航空業界のある関係者によると、「小型飛行機に乗っての帰省」は、実際には車で帰省するのと同じようなもので、飛行機免許さえ持ち航路を申請すれば問題はほとんどなく、航路はおおむね安全だという。その中で最も大きなハードルは費用で、免許の取得や小型飛行機のレンタル・購入にはどちらも高いコストがかかるということだ。 35歳の王磊(Wang Lei)さんは安徽省(Anhui)の飛行教官。彼にとって飛行機の操縦はすでに生活の一部となっており、基本的に毎日数時間を空中で過ごしている。彼が働いている六安市(Lu’an)から故郷の亳州市(Bozhou)まで、約260キロの距離だ。車では3時間半かかるが、小型飛行機なら50分しかかからない。 王さんは、「私が操縦しているのは中国産の小型飛行機で、120リットルの燃料タンクをガソリンで満タンにすれば、1200キロの飛行が可能だ。最大飛行高度は4500メートルで、航行速度はおおよそ200キロだ」と語った。 記者によると、「小型飛行機に乗っての帰省」の実践についての動画を投稿している人の大半は、飛行訓練の従事者だということが分かった。 王さんは、小型飛行機を操縦して帰省する場合、約1週間前に主管部署に航路の申請を提出する必要がある。航路の申請は比較的簡単で、個人でも申請可能だが、大体の場合は通航会社を通じて申請する。通常は固定の申請書テンプレートがあり、情報を記入した後、軍用航空と民間航空の関連部署に申請を提出する。数日以内に審査結果が出る。航路の審査が通れば、正常に飛ぶことができる」と述べた。 業界関係者によると、近年、個人で飛行機の免許を取得し、自ら小型飛行機を操縦する人は増えてきてはいるものの、まだ一部だという。 四川省(Sichuan)のある航空学校のスタッフは、過去2年間で個人による飛行機の免許取得の非常に人気で、登録学生数は毎年約40パーセントで増加していると語る。このスタッフによると、固定翼スポーツ航空機の免許を取得するためには、30時間の実技と20時間の理論を学ぶ必要があり、その費用はおおよそ6、7万元(約125万~146万円)で、ヘリコプターの免許を取得する場合、その費用はほぼ倍になるという。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。