KAMIGATA BOYZ、関西ジュニアに受け継がれるDNA SUPER EIGHTが後輩たちと共有した“20年目の景色”
9月21日・22日に大阪 ヤンマースタジアム長居にて『KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND 2024 ~やっぱこの街好っきゃねん~』(以下、『ドリアイ』)が開催され、SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子、Aぇ! groupが集結。ジュニアからはLil かんさい、Boys be、AmBitious、ほか関西ジュニアと総勢106名が出演。演出はSUPER EIGHTの大倉忠義、WEST.の小瀧望を中心にKAMIGATA BOYZで考案され、サブタイトルの『~やっぱこの街好っきゃねん~』はジュニアユニット・Lil かんさいの嶋﨑斗亜の案が採用されるなど、まさに“関西ファミリー”の想いがぎっしり詰まった公演となっていた。本稿では、SUPER EIGHTの結成20周年記念日となった22日の様子をレポートする。 【写真】“関西ファミリー”の想いがぎっしり詰まった『ドリアイ』 2024年、『DREAM IsLAND 2020→2025』プロジェクトの一貫としてSUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子から成るKAMIGATA BOYZが結成。「無責任でええじゃないかLOVE」をリリースした。その後デビューを果たしたAぇ! groupも合流し、「世界を明るく照らしましょう」もリリースされるなど、関西をルーツに持つグループが垣根を越えて活動していく姿が印象的だった昨今。メンバーのみならずファンも含めた“関西ファミリー”一同でSUPER EIGHTの記念日を祝う、特別な空間となっていた。 オープニング映像では『ドリアイ』の黄金の招待状を渡されるメンバーの姿が。友情出演となった永瀬廉(King & Prince)、向井康二(Snow Man)も映し出されるというサプライズもあり、客席のボルテージは最高潮に。1曲目「無責任でええじゃないかLOVE」の冒頭、小瀧・道枝駿佑(なにわ男子)の掛け合いを割って入る村上信五(SUPER EIGHT)の「かまへんでー!」の声でKAMIGATA BOYZ一同がステージへ。「なにわ Lucky Boy!!」(なにわ男子)、「ズンドコ パラダイス」(WEST.)、「前向きスクリーム!」(SUPER EIGHT)とまさに“お祭り騒ぎ”なナンバーを立て続けに披露。 MCではグッズのプロデュースを務めた大西流星(なにわ男子)が『ドリアイ』のグッズを身につけたファンが多いことに触れ、「ポップで可愛いくてオモロ感のあるグッズを作らせていただきました」とこだわりを話す。話を振られた重岡大毅(WEST.)は「雨が止んだことをもっと喜びましょう!」と呼びかけ、「雨、止んだよー!」という喜びの叫びに観客も全力で応えた。 屋外のスタジアム会場を突き抜けるような歌声で圧倒したのはAぇ! group。今年デビューしたばかりでKAMIGATA BOYZの中では最若手のグループになるが、ギラギラとした存在感を放ちながらデビュー曲「《A》BEGINNING」を見せつける。「証拠」を披露したWEST.は「あまりの盛り上がりに中間淳太が気絶してしまった」と重岡が“フリ”をすると、中間はすかさずステージ上に倒れ込む。重岡の声掛けで“気絶”した中間を起こすためだと必死で頼み込み、5.5万人が「えいえいおー!」コールで飛び起きた中間のギャグから「超きっと大丈夫」でさらに客席のボルテージを上げる。 「KAMIGATA SUMMER MEDLEY」と題された夏曲メドレーではステージ外周で水が噴射される演出もあり、メンバーもステージを縦横無尽に駆け巡る。「Ho! サマー」(タッキー&翼)、「ジェットコースター・ロマンス」(KinKi Kids)や「ファンファーレ!」(Hey! Say! JUMP)といった名曲のカバーや関西ジュニアのみで披露されたパートもあり、多彩なステージからはコメディを織り交ぜた楽曲からバラードまで歌いこなす層の厚さを感じる。 西畑大吾(なにわ男子)の「僕たちが歌い継いできた曲です」という曲フリで歌われたのは、関西ジュニアのコンサートの定番曲でもあるWEST.の「シルエット」と、SUPER EIGHTの名曲「大阪ロマネスク」。陽が沈みかけてきた長居の景色によく合う、美しくどこか切ないパフォーマンスとなっていた。「バンバンッ!!」(WEST.)では観客も踊り出し、さまざまなグループのファンが集まっている会場とは思えない一体感を感じさせた。 舞台出演のため1日目は欠席となった末澤誠也(Aぇ! group)が「みなさんの熱量がすごすぎて、驚きながら楽しんでます」と挨拶。昨日喋りすぎて怒られたという村上が藤原丈一郎(なにわ男子)と小島健(Aぇ! group)にMCを任せ、藤原が他のメンバーとの交流について聞くと、小島は「長尾(謙杜/なにわ男子)と(當間)琉巧(Lil かんさい)でモツを食べた」、中間は「AmBitious 永岡(蓮王)と真弓(孟之)と寿司に行った」と話す。そこに佐野晶哉(Aぇ! group)が「AmBitious全員が中間くんとのご飯を楽しみに待ってましたよ」と差し込む。中間は以前AmBitious全員とご飯に行ったが、当時真弓は成人していなかったから今回誘い出し、永岡は誘わないと拗ねるからと弁解。重岡がそんな中間を指差し「こいつ好き嫌い激しいねん」とイジると、濵田崇裕(WEST.)が泣き顔で「好きとか嫌いじゃなくて仲良くしたらええやん」とオチをつける。さらに横山裕(SUPER EIGHT)は「昨日マル(丸山隆平/SUPER EIGHT)と飲んだ」と切り出すと、酔った丸山に「俺もうギャグ怖いねんけど」と言われたことを暴露。そのタイミングで観客一同から「SUPER EIGHT、デビュー20周年おめでとう!」と5.5万人がお祝い。ケーキが登場し、Aぇ! groupから花束が贈呈された。 大倉は「いろんなことがあって、まさか20年続くとも思わなかった。途中で終わるかもという日もあった」と率直な心境を話しつつ、今ステージに立ち続けることが後輩に対して示せる背中になればいいと語る。安田章大(SUPER EIGHT)も、後輩に対して「ステージに立ってる姿を見て、みんながすごい成長していて、頼り甲斐があって、それぞれがぞれぞれの魅せ方を分かっていて、お父さんのような感覚で見ていました。みんなも20年に向かって死ぬまでアイドルやってくださいね」とエールを送る。村上は「長くやってるとメンバーに腹立つことも出てきます。でも、長くやってきたから何でも乗り越えられるようになりました。グループを結成してから今が一番メンバーが好きです」とメンバーへの愛を語った。