児童たちにリンゴ産業の大切さについて語るりんご娘の（右から）はつ恋ぐりんさん、ピンクレディさん

　青森県弘前市の城西小学校は20日、地元アイドルグループりんご娘らを講師に迎え、同校で持続可能な開発目標（SDGs）について学ぶ特別授業を行った。5年生の児童39人が参加し、SDGsやリンゴ産業の現状や課題について考えを深めた。 　授業は市の「SDGs未来へプログラム」の一環。市内小中学校での特別授業などを通してSDGsの普及活動に取り組み、同小を皮切りに市内の小中10校で行う。 　講師を務めたのはりんご娘のピンクレディさん、はつ恋ぐりんさん、芸能事務所「リンゴミュージック」の樋川新一代表。授業ではリンゴ農家の高齢化や作付面積が減少していることなどを課題に挙げ、「流通や加工、観光などリンゴに関わる仕事がたくさんある」とリンゴ産業の大切さを語った。最後には全校生徒が集まってSDGs応援ソングの「リンゴのうた」を歌い、盛り上がった。 　平山紘望（ひろの）さん（10）は「リンゴ農家が減っていることなどが勉強になった。将来はリンゴに関係する仕事に就き、リンゴ産業を助けたい」と話した。 　はつ恋ぐりんさんは「SDGsは難しいイメージがあると思うが、簡単に取り組むことができる。今日学んだことをいろいろな人に伝えてほしい」と話した。