「小国になって行くことを本当に覚悟してるのか」島根・丸山知事 人口減少問題に取り組むよう注文「日米首脳会談、私があの世に行く頃には…」
島根県の丸山達也知事は11日の定例記者会見で、このまま少子化を放置していて良いという人は、日本が「貧国」になる、小国になって行くということを本気で覚悟して言っているのか、と強く批判しました。 【写真を見る】「小国になって行くことを本当に覚悟してるのか」島根・丸山知事 人口減少問題に取り組むよう注文「日米首脳会談、私があの世に行く頃には…」 まず知事は、東京都が第1子の保育料を無償化することについて問われ、東京都並みの財政力がある自治体でなければ出来ないことで、島根県はそれだけの財源を持っていない。103万円の壁のこともあり、今やっていることが継続できるかという問題だとしました。 また、先月30日に鳥取市で開かれた人口減少戦略フォーラムの所感を問われ、就任後、初めてのお国入りで参加した石破総理大臣から「今、生じている東京とそれ以外の地域との格差、私からすると大都市と地方の格差といったものを是正していかなきゃいけないという認識を総理から示して頂いたということが最大の成果ではないか」としました。 そして、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が去年、過去最低の1.20になったことについて、国際的地位の低下で、国際会議にも呼ばれなくなると予測し、危機感を露わにしました。 島根県 丸山達也 知事 「人口が2分の1なり4分の1になるということをそれで良いと思ってるんでしょうけど、そんな覚悟を持って言ってもないだろうから。合計特殊出生率1.2とか0.99とかっていうことの意味する所を真面目に考えて、真面目に仕事をすべきだ。人口が50年で半分になり、100年たつと4分の1になるという風な国がG20に入っておれるわけもないし、サミットに呼ばれるわけもないし、日米首脳会談も日中首脳会談も開いてもらえなくなる。貧国になる、貧しい国になる。小国になって行くということをね、本当に覚悟してるのかと。」 そして知事は、将来世代のために、人口減少問題に積極的に取り組むよう、今の政治に注文しました。 島根県 丸山達也 知事 「日米首脳会談とか、私があの世に行く頃にはもう開かれてないと思います。開いてくれてないですよ。日米首脳会談、5年に1度やりますか、みたいな感じ。だって価値がないんだもん、そんな国。人口が半減して行くような国。自分たちの世代、自分たちがそうならないからっていうような近視眼的な認識じゃなくて、我々の孫、子がそういう国で幸せに生きて行けるだろうかという風に思いをいたして、今の政治をしなきゃいけないって所、政治とか経済とか社会を作って行かなきゃいけない、変えて行かなきゃいけないということだと思います。」
山陰放送