藤川球児選手、復活の理由【立浪和義の超野球論】
ストライク先行
年齢を感じさせぬピッチングで虎の守護神に君臨
シーズン終盤、阪神の猛追が話題になりました。CSではファイナルステージで巨人に敗れましたが、最終戦まで6連勝で3位に入り、CSファーストステージではDeNAを撃破。関西の虎ファンは、大いに盛り上がっていたようです。追い上げ劇の立役者が、シーズン途中から抑えとなった藤川球児選手でした。 松坂世代の一人で、39歳。選手としてピークはもう過ぎています。スピードは150キロ台後半が当たり前という往年ほどではありません。以前のように真っすぐ一本で空振りが取れたり、ファウルにできたりというわけにはいきませんが、フォークをうまく使いながら真っすぐを生かし、かつ勝負球に使うインコースが効いていますね。 56試合に登板し、4勝1敗16セーブ23ホールド、防御率1.77。中継ぎからスタートし、終盤は抑えになりましたが、安定感に加え、奪三振率13.34も素晴らしい数字だと思います。 これは若いころからですが、彼は・・・
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週刊ベースボール