7年ぶりに実施 久慈国家石油備蓄基地で地震を想定した訓練 岩手・久慈市
IBC岩手放送
久慈市の国家石油備蓄基地で13日、地震を想定した防災訓練が7年ぶりに行われ、参加機関が災害の発生に備えて連携を確認しました。 【写真を見る】7年ぶりに実施 久慈国家石油備蓄基地で地震を想定した訓練 岩手・久慈市 (訓練) 「非常に大きな地震が発生しています~直ちに安全を確保してください」 急激な価格変動や供給量の減少に備えて、石油を備蓄する大規模な施設で行われたこの訓練は、岩手県と久慈市が実施したものです。 訓練はこれまで2年に1度定期的に行われてきましたが、台風やコロナ禍の影響で延期が続き、実施は2017年以来7年ぶりです。 久慈市を中心とする震度6強の内陸型地震が発生し、石油コンビナートで原油の流出と火災が発生したという想定で行われた訓練には、消防や警察など14の機関からおよそ250人が参加しました。 (佐藤記者リポート) 「はしご車を使って、タンク上部に取り残された作業員の救出に向かっています」 原油が流出するとガスが発生する場合があり、それを吸うと作業員が動けなくなる可能性があります。 訓練ではガスを吸った作業員の救出の手順が確認された他、実際に放水も行い各機関が連携を確認していました。 (県復興防災部 戸田新副部長) 「災害が大規模、広範囲になる可能性もありますので、速やかに対応することが重要になってくる。震災の経験を活かしながら、また新たな災害に備えられるよう万全を期していきたい」 久慈国家石油備蓄基地では、これまでに訓練で想定したような原油の流出や火災が発生したことはないということですが、県と久慈市は災害の発生に備えて訓練を続けることにしています。 次回の訓練は2年後に実施される予定です。
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