【東京スポーツ杯2歳S】4年連続1着!究極の上がり勝負で台頭するまさかの伏兵
11月18日(土)に行われる東京スポーツ杯2歳S(G2、東京芝1800m)。多くのクラシックホースやG1馬を輩出してきた、世代を占う一戦です。 ときに、このレースの勝ち馬でもあるイクイノックス。この馬がつい先月の天皇賞・秋で芝2000mの世界レコードを叩き出したように、東京競馬場においてスピードが絶対的な要素であることはもはや周知の事実でしょう。 その例に漏れず東スポ杯2歳Sも、とにかく速い上がりが使えるかが重要になります。 ▼東スポ杯2歳S上がり3ハロン別成績 1位 [6-2-2- 2]複勝率83.3% 2位 [3-5-2- 4]複勝率71.4% 3位 [0-0-1- 6]複勝率14.3% 4位~[1-3-5-71]複勝率11.3% (※過去10年) ここ10年では上がり3ハロン1~2位の馬が計9勝と上位をほぼ独占。決め手のない馬にとっては非常に厳しいレースと言えるでしょう。 また直近4年は「前走新馬戦×上がり最速」の馬が4連勝しているのも見過ごせないポイント。他のレースを使って消耗している馬よりも、底が見えていないフレッシュな馬が狙い目です。 では前走新馬戦で上がりが速かった馬を上から順に買えば当たるかというと、そんな単純な話でもないのが競馬の難しいところ。事実、2021年に上がり32秒9という圧倒的な瞬発力で快勝したイクイノックスでさえ、新馬戦の上がり3ハロンは34秒5でした。 それなら何を基準にスピード能力を判断するべきか。そのひとつの鍵となるのが、新馬戦の「レース上がり5ハロン」で見ることです。 ▼東スポ杯2歳S1着馬、新馬戦レース上がり5F (※18~22年、全て芝1800mでの新馬戦) 22年ガストリック新馬戦 →レース上がり5F59秒2 21年イクイノックス新馬戦 →レース上がり5F59秒1 20年ダノンザキッド新馬戦 →レース上がり5F60秒1(稍重) 19年コントレイル新馬戦 →レース上がり5F59秒2 得てして新馬戦はまだ若い馬への負担が考慮されたり、少頭数が影響するなどして極端なスローペースになりがち。そのため直線の3ハロンで速い上がりを使えた馬でも、クラスが上がってペースが厳しくなると能力を発揮できないといった例が往々にしてあります。 その点、後半5ハロンの長い区間でも速い脚を使えた馬は、昇級していきなり重賞でも通用するようなタフさも兼ね備えている可能性が高いのです。 上記の例で言えば、この4年間で優勝した馬のうち3頭が「レース上がり5F59秒台前半」の新馬戦で1着。20年ダノンザキッドも道悪での新馬戦だったことを考えれば、実質的には同様の条件を満たす能力があったと言っていいでしょう。 今年の該当馬ですが、昨今は馬場の高速化が著しいため少し条件を厳しめに「レース上がり5F58秒台」の新馬戦で勝った馬に絞り込み。 そして該当したのは、ショウナンラプンタ(58秒5)とサークルオブジョイ(58秒7)の2頭。いずれも人気薄が予想されるだけに要注目です!
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