三菱UFJ銀行“貸金庫窃盗”はなぜ起きた?弁護士は「捜査難航の可能性」を指摘【サンデーモーニング】
■4年半に渡り資産を無断で持ち出し 発覚が遅れた理由とは この行員が勤めていた支店には、2024年に入り利用客から「貸金庫の中身がない」といった訴えが数件ありました。 支店長代理として対応に当たったのもこの行員で、口実を作って金品を返すなどしてその場を取り繕っていたといいますが、10月に利用客からの相談を他の行員が受けたことで深刻な事態が発覚。 4年半にわたって無断で資産を持ち出していたことを認め「投資などに流用していた」と話したということです。 ■「捜査が難航する可能性もある」 この行員は懲戒解雇となり、三菱UFJ銀行は警察にも相談しているといいますが、メガバンクで勤務経験を持つ椎名英之弁護士は「捜査を進めるには盗まれた金庫の中身を知る利用者本人の協力が必要だが、そもそも秘密にしたい資産を保管している場合、捜査が難航する可能性もある」と指摘しています。 ベールに包まれた部分も多い貸金庫の世界。 ちなみに、東京の貸金庫専門会社によれば、昨今、闇バイトを含む強盗事件の増加や地震などの災害に備えて、貸金庫の利用者は5年前と比べ2倍以上になっているといいます。
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