岩本照「(再演決定は)純粋に嬉しかった」ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』開幕
8月19日東京国際フォーラム ホールCにて、ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が開幕した。 【全ての画像】ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』舞台写真 開幕に先駆け、報道陣に向けプレスコール取材会が行われた。まずは劇中ナンバーより2曲を披露。〈Living In Living Color〉は天才詐欺師フランク・ジュニアの登場シーンだ。空港でFBI捜査官カール・ハンラティ(吉田栄作)に追い詰められたフランク・ジュニア(岩本照)は、自分の“鮮やかな”人生を回顧し始める。スリリングなやりとりから突然オーケストラが現れ、キラキラなセットの中、華やかなショーへと展開していく。華麗に歌い踊る岩本が異彩を放つ。 〈ジェット・セット〉は、フランク・ジュニアがパンアメリカン航空のスチュワーデスたちと出会い、どのように偽パイロットになったのか、その過程が描かれる愉快なナンバー。岩本のフランク・ジュニアは賢く抜け目なく、その上とってもチャーミング! これは誰でも騙されるよね……と納得するし、何なら騙されてもいいとまで思ってしまう。この先、フランク・ジュニアがどんな活躍を見せるのか、カール・ハランティがどのように追うのか、本番が俄然楽しみになった。 囲み取材には、岩本照、吉田栄作、ブレンダ・ストロング役の仙名彩世、演出・翻訳・訳詞の上田一豪が登場。再演が決まっての思いについて、岩本「純粋に嬉しかったです。ぜひやらせてくださいと即答しました。そこから初日を迎えるまですごく早かった。それだけ充実した日々を過ごさせてもらったと思います。僕はこう演じようとあまり決めこまず、周りのキャストたちが投げてくるエネルギーを受け取り、それをぐちゃぐちゃにしている感覚です。割とキャッチャータイプ」、吉田は「再演の話を聞いてまず思い浮かんだのは、岩本くんの顔。誰よりも望んでいたんじゃないかな?と。 岩本くんとは前回のコンビネーション、信頼関係もありますし、仙名さんを含め新キャストの風も吹いて、さらにワクワクした作品になると思います。岩本くんに『僕のオリジナルの白Tシャツをください』と初演時の千秋楽で言われていたのですが、なかなか会うチャンスがなくて。ですので、今回稽古が始まってすぐに渡しました(笑)」。 初参加の仙名は、「華やかなナンバーやワクワクするシーンがたくさんある作品。出演を知って素直に嬉しかったです」と喜びを語った。上田はこの再演について、「初演の稽古は皆さんマスクをつけるなどかなり制約がありましたが、今回はキャラクターの内面や、実際に生まれる芝居、空気感を丁寧に確認できて、キャラクターをしっかり掘り下げられたと思います。また岩本さんと仙名さんのおふたりと一緒に作るのはチャレンジも多く、楽しかったです。セットがよりゴージャスになっていますので、そこもぜひお楽しみいただけたら」と意気込んだ。 最後に岩本は「嘘のような本当の話で、とんでもなくエネルギーの強い作品です。みんな初心の気持ちを忘れずに、一丸となって作ってきたので、観客の皆様をエネルギーで満たす自信があります。ぜひ劇場に足をお運びいただきたいです」と胸を張った。 公演は8月19日(月)~9月8日(日) 東京国際フォーラムホールCにて、9月13日(金)~9月17日(火) 大阪・オリックス劇場にて。 文=三浦真紀 撮影=伊藤智美 <公演情報> ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 脚本:テレンス・マクナリー 作曲:マーク・シャイマン 作詞:マーク・シャイマン、スコット・ウィットマン 演出・翻訳・訳詞:上田一豪 【出演】 岩本照、仙名彩世、岸祐二、生田智子、阿部裕、春野寿美礼、吉田栄作 鎌田誠樹、伊藤広祥、中谷優心、可知寛子、清水彩花 榎本成志、尾関晃輔、輝生かなで、菊地まさはる、鈴木満梨奈、田中真由、中嶋紗希 元榮菜摘、山田美貴、横山達夫、りんたろう 【東京公演】 2024年8月19日(月)~9月8日(日) 東京国際フォーラムホールC 【大阪公演】 2024年9月13日(金)~9月17日(火) オリックス劇場