「長く遊べる場になって」 長野県泰阜村 村有林のツリーハウスお披露目
長野県泰阜村のNPO法人「グリーンウッド自然体験教育センター」は2日、唐笠地区の村有林に建てた新しいツリーハウスのお披露目会を開いた。建て替えに関わった泰阜小学校の児童や地域住民ら約50人が集まり、完成を祝うとともに、ツリーハウスが長く愛されることを願った。 村有林には2004年に建てられたツリーハウスがあったが、老朽化のために22年に解体。グリーンウッドは森の管理に主体的に関わってもらおうと、子どもたちが参加して建て替えを進めてきた。 昨年5、6月に現地の下草刈りと土台づくりを行った後、児童がアイデアを出し合った設計図を基に骨組みや屋根を整備。今年2月に完成した。 新たなツリーハウスは6坪ほど。自生するヒノキをそのまま柱として利用しており、ロフトやデッキを設けた。子どもたちが維持管理に関われるよう、解体したツリーハウスよりも低い位置に整備。村有林での自然体験の活動拠点として活用する。隣には旧ハウスの基礎が残っており、今後展望台の設置を計画している。 現地で行われたお披露目会で、児童はさっそく内部を見学。ロフトに登ったり、デッキで景色を眺めたりと新たなツリーハウスを満喫した。建て替えに関わった児童らの名前が入った看板も取り付けられ、最後は全員でジュースで乾杯して祝った。 建て替えが始まった当初から作業に参加した泰阜小3年の児童は「自分たちで造ったので、他の子たちに喜んでもらえるとよりうれしい。前より長持ちしてみんなに遊んでもらえたら」と笑顔。04年のツリーハウス建設を手伝い、今回は中心になって建て替えに取り組んだ同村平島田の建築業、島崎勝幸さん(65)は「森にある木を生かして皆で楽しく完成させることができた。多くの子どもが楽しく集まる場所になってほしい」と願った。