年末年始の食中毒防止を 佐賀県が1000カ所取り締まり
多くの食品が流通する年末年始の食中毒を防ぐため、佐賀県は2日、食品の一斉取り締まりを始めた。五つの保健福祉事務所の食品衛生監視員が27日まで、食品製造、加工施設や販売店など約千カ所に立ち入り検査する。 初日は佐賀中部保健福祉事務所が、佐賀市のAコープ街かど畑で検査した。監視員2人が食品の消費期限やアレルギー表示などを目視し、赤外線放射温度計で肉や魚などの表面温度を測り適切な冷蔵温度が守られているか確認した。食品加工担当の従業員には、冬に増えるノロウイルスやアニサキスなどによる食中毒について書かれたチラシを配り、注意を喚起した。 県内では今年、62人(3日現在)の食中毒が報告されている。同事務所は「ノロウイルスは調理する人から移りやすい。冬場でもしっかり食品を加熱し、自宅でも手洗いと消毒を」と呼びかけている。(松尾綺子)
松尾綺子