【特集】競泳・成長つづける期待の実力派 パリの舞台目指し奮闘 池本凪沙(読売テレビ「あすリートPlus」)
■「もっともっと練習しないと」日の丸背負う重みと決意
意外な形で吉報を受け取った池本選手。目標としていた東京オリンピックに内定、リレーメンバーに選出されました。18歳でつかんだ夢舞台への切符。初めてのオリンピックへの抱負をこのように語っていました。 (池本)「実感はあんまりまだないんですけど、みんなからのメッセージを頂いた時に、オリンピックに出られるということは、本当にすごいことなんだなと思いましたし、出場を目標としてきていた中で、出る機会をいただけたので、うれしいなと思います」 【自分も世界で戦える】、そう信じて挑んだ夢の舞台でしたが、結果は予選敗退。多くの学びを受け取った東京オリンピックから1年半、高校を卒業した池本選手は、中央大学に進学。現在は親元を離れ、東京の地で暮らしています。 (池本)「東京オリンピックに出させていただいた経験は人生の中でも大きく、本当にいい経験になったんですけども、日本代表を背負っているからには、あのタイムじゃ戦えないですし、もっともっと練習していかないとなって思いました」
■スランプ乗り越え大きく成長、パリ五輪への出場誓う
東京オリンピック以降、約1年半のあいだ、タイムが思うように伸びず、停滞期にあったという池本選手。突破口がつかめず、殻に閉じこもっていた日々を抜け出すきっかけとなったのが、コーチの何気ないひとことでした。 (池本)「【思ったことは、しっかりと俺たちに言ってくれたら受けとめてあげるから】みたいな感じで言ってもらった時に、自分ひとりで抱え込まなくていいのかなっていうふうに思って…。そこから、(自分の気持ちを)結構言うようになっていきました。そうすると、気持ち的に楽になった部分があって、気楽にレースに臨めるようになってから、少しずつ自分が変わっていけたんじゃないかと思います」 ため込んでいた気持ちを吐き出すことで、再び本来の力を出せるようになった池本選手。自信を取り戻した彼女は、去年7月、世界水泳に2度目の出場を果たし、4×100mリレーで8位に入賞。さらに、9月におこなわれたアジア大会では、全部で4個のメダルを獲得。そして、ことし3月にパリ五輪の代表選考会へと挑みます。 (池本)「私自身もまだまだ伸びしろがあるっていうふうに思ってますので、皆さんの応援を力に変えて、頑張っていきたいなと思います。」 多くの試練を乗り越えて、自信と成長を夢の舞台への糧に変えた池本選手。パリの地で大輪の笑顔が咲く瞬間を目指して、これからも自身を磨き続けます。 (読売テレビ「あすリートPlus」3月10日放送)