<百千さん家のあやかし王子>葵への本当の気持ちに気付いたひまりが、ついに告白…返事おあずけエンドに「続きが観たい!」の声殺到
テレビアニメ「百千さん家のあやかし王子」(毎週金曜深夜0:00-0:30、TOKYO MXほか/ABEMA・Huluほかで配信)の第7話が2月16日(金)に放送された。古文準備室で「人が一番覗きたいものが映る」と言われる覗き鏡を見つけたひまり。それをきっかけに奇妙な出来事に巻き込まれた彼女がラストで見せた行動に注目が集まった。続きが気になる終わり方に視聴者から次回が待ちきれないといった様子のコメントが挙がっている。 【写真】ひまりはうつし鏡の不思議な世界へ迷い込むが、そこで現れたのは… ■「百千さん家のあやかし王子」とは 本作は、漫画雑誌「ASUKA」(KADOKAWA)にて、2013年から2019年にかけて連載され、累計発行部数110万部以上、10言語で翻訳・出版されるなど海外でも人気を集めている硝音あやによる漫画が原作。亡き両親の遺言状により、山奥の日本家屋を相続することになったヒロイン・百千ひまり(CV:川井田夏海)と、そこに住み着くあやかしたちとの生活が描かれる。 2015年には実写舞台化もされ好評を得た“あやかし系和風ファンタジー”がこの度、満を持してアニメ化された。「七つの大罪 怨嗟のエジンバラ」のボブ白旗が監督を務め、「うちの会社の小さい先輩の話」の蒼樹靖子がシリーズ構成を担当。アニメーション制作はドライブが担当する。 ■人が一番覗きたいものが映る“のぞき鏡” 紫(CV:立花慎之介)と龍神様の一件で葵(CV:大塚剛央)に心配をかけてしまったひまり。「君を危ない目に遭わせたくない」と葵に抱きしめられてから、ひまりはその顔をまともに見ることができなくなってしまう。授業中も上の空で、担任の那智(CV:羽多野渉)に注意され、放課後、古文準備室の掃除を手伝うことになってしまった。 妹尾(CV:村田太志)が慕う那智はかなりのオカルトマニア。古文準備室には彼が集めた怪しげな品々で溢れかえっていた。その中からひまりは古めかしい銅鏡を見つける。それは“覗き鏡”とも呼ばれ、「人が一番覗きたいものが映る」と言われているものだった。 ひまりが覗きたいもの、それは葵の心。葵が何を考えているのか、自分のことをどう思っているのか。ひまりはそっと鏡を覗くが、鏡面はぼやけていてよく見えない。残念なような、ホッとしたような気持ちになるひまり。だが、それをきっかけに彼女は不可解な出来事に巻き込まれてしまう。 ひまりは那智の手伝いを終え、くたくたの状態で帰宅する。すると、「おかえり」と迎え入れてくれたのは彼女の両親。ひまりも「ただいま」と笑顔で応え、3人は家族団欒の時間を過ごす。しかし、言いようのない違和感に襲われるひまり。その瞬間、隣に火車(CV:八代拓)が現れ、「甘き夢に曇り、いともたやすく真を見失う」と人間の愚かしさを嘆く。 そう、ひまりが今見ているのは現実ではない。なぜなら、彼女の両親は幼い頃に事故で亡くなっているのだから。茜空に包まれた百千家、表情が読めない両親……ひまりの違和感がいたるところに表現され、思わず身の毛がよだった。 ■世にも奇妙な世界に誘われたひまり 「お父さんとお母さんってもう亡くなっているはずだよね?」 ひまりがその一言を放った瞬間、両親が襲いかかってくる。危機一髪のところで紫と伊勢(CV:小野友樹)に助けられ、ホッと胸を撫で下ろすひまり。何がどうなっているのか、状況が全く読めずにいる彼女に、2人はここは通常の百千家ではなく、自分たちは閉じ込められたのだという。ひまりはまた火車の仕業と2人に訴えるが、何かがおかしい。そんなことはどうでもいい、葵のことも放っておいていいと言われたひまりは紫と伊勢も本物ではないことに気づく。葵を大事に思っている彼らがそんなこと言うはずがなかった。 無我夢中で逃げ出したひまりはようやく葵の姿を見つける。ひまりの手元にはなぜかあの映し鏡が。葵は「そんなものがなくても僕の心はわかるでしょ」とひまりを抱きしめる。百千家にひまりを閉じ込め、永遠に一緒にいたいと言う葵。だが、ひまりの願いは葵を外に連れ出すことだった。すると、葵は「それは無理だよ。僕はもうあやかしなんだもの」と微笑む。そのことで、ひまりは葵もまた本物ではないことに気づくのだった。 「葵はそんな風に笑わない」とひまり。目の前にいる偽物と思わしき葵の笑顔は、いつも笑っているのにどこか寂しそうな葵の表情とはまるで違った。 ■ひまりが辿り着いた答えは? 「どうして抗うのか」とひまりはもう一人の自分に問いかけられる。今いる場所は現実ではなく、彼女自身の心が望んだ世界だった。 幼い頃に両親を亡くし、施設で育ったひまり。その両親が残したくれた百千家で、彼女は葵や伊勢たちと、ずっと憧れていた“家族”になろうとしてきた。だけど、百千の血を引くひまりは度々あやかしに襲われ、みんなに迷惑をかけてしまう。もしかしたら自分は厄介者なんじゃないかという不安が彼女にはあった。 それに葵はひまりに何かを隠していて、本心を全て打ち明けてはくれない。そういう寂しさや不安をひまりが望む世界では感じずに済む。だけど…… 「私が欲しいのは永遠に変わらない今日じゃない。葵と一緒に変わっていく明日なんだ!」 ひまりが自分の本当の気持ちに気がついた瞬間、偽物の葵たちは消え、代わりに火車が現れる。どうやら火車がひまりに力を貸したようだった。彼は葵のもとへ帰るという彼女の決意が揺るぎないことを知り、姿を消した。そして、ひまりは古文準備室で目を覚ます。 ただの夢か、のぞき鏡の力か、それともあやかしの仕業なのか。ひまりには分からなかったが、今すぐ葵に会いたかった。急いで家に帰り、葵のもとへ。「私、葵のことが好きなの」と自分の気持ちを打ち明ける。その言葉を受け、葵がきょとんとしたところで第7話は終わった。告白の返事が次週までお預けになったことで、視聴者からは「めっちゃ気になるところで終わるじゃん」「葵の返事やいかに?」「葵の反応が薄くて怖いんですが…」「最後の葵への告白の続きが観たい」ともどかしさ溢れるコメントが上がった。 ■文・苫とり子