【ホラー】幸せな家族に忍び寄る謎の黒い手!?誘拐された幼い息子に瓜二つの人形に背筋が凍る夫婦【著者に聞いた】
数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回はXに投稿されている中から怪談漫画「黒い手1~5」を紹介するとともに、著者に本作の誕生秘話やご自身の心霊体験などについても詳しく伺った。 【漫画】本編を読む<突如現れた謎の黒い手の正体とは…!?> これは、幼い息子を持つYさんの話である。ある日、Yさんは息子と一緒にスーパーへ行くと、つい油断をして息子から目を離して買い物をしてしまう。しばらくして息子がいないことに気が付いたYさんはパニックになり、辺りを探しても見つからないため、警察に届け出ることに。 そして、数時間後に近所の林で息子は無事に発見された。息子は「真っ黒なおじちゃんに連れて行かれた」と言うが、それを夫に話しても「子どもの空想だろう」と言われて話は終わる。 その日の夜、Yさんは居間で息子が散らかしたおもちゃを片付け、ロールスクリーンの近くにあるおもちゃを取ろうとしたとき、なんとスクリーンの下から突如不気味な黒い手が現れたのだった。 黒い手は何かを床に置いて、ゆっくりとスクリーンの中へ消えてゆく。Yさんは急いで夫を連れてきて黒い手が置いたあるものを見ると、それは息子によく似た人形。「ぬいぐるみをやるから代わりに息子をよこせ」と黒い手に言われているような気がして、ぞっとしてしまう夫婦であった…。 ――本作はどのように誕生したのでしょうか? 作中の母親のように、夜中一人で子どもの散らかしたおもちゃを片付けていました。ふと、ロールスクリーンのそばに落ちたぬいぐるみを見て「あれを拾おうとして…ロールスクリーンの下から手が伸びてきたらどうしよう」と怖くなったのです。これは怪談になりそうだとネタに使いました。 ――色白ゆうじろうさん自身、心霊体験などはありますか? 一度だけあります。若いころ、監視カメラで火薬庫を見張るという警備の仕事をしていました。深夜、全く変化のなかったカメラの映像に、黒い人影が写り込んだのです。人影は火薬庫の入口へ近づいていました。私は騒ぎ立て、大勢で現場を確認しましたが、何もいなかったのです。私の勘違いということで終わりましたが、未だに心霊現象だったのではないかと思います。 果たして黒い手の正体は一体何だったのだろうか。色白ゆうじろうさんはほかにもホラー漫画を公開しているので、興味がある人は読んでみて! 取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)