ヘンリー王子が理事を務めるNPO、先住民を虐待しレイプしていた 過去に王子に報告されていたことも発覚
ヘンリー王子が理事を務める非営利団体アフリカン・パークスが、コンゴ共和国の先住民族を虐待していると報じられた。イギリスの新聞「メール・オン・サンデー」が先週末、現地で取材した記事を発表した。 【写真】ヘンリー王子の人生いろいろアルバム。赤ちゃん時代からナイスミドルまで
同紙によると虐待されたのはオッザラ・コクア国立公園に住む先住民族で、かつてはピグミーとして知られていたバカ族。この公園を警備するアフリカン・パークスのレンジャーたちから暴行やレイプ、拷問を受けたという。バカ族のメンバーは「レンジャーが暴力的な手段で、私たちが何千年もの間採食や漁猟、薬草の収集をしてきた森に入るのを阻止した」と主張している。この民族のある男性は殴打され、治療も受けずに拘束された後に死亡したという。頭を水中に沈められた状態でベルトで鞭打たれたと話す男性もいる。またある女性は生まれたばかりの赤ちゃんを抱いているときに武装したレンジャーから性的暴行を受けた。10代の少年は売春を斡旋されたと主張している。ある医療スタッフはこれらの虐待を隠蔽するために「脅迫を受けた」と暴露した。これらの行為がいつ行われていたのか、同紙はまだ明かしていない。
ヘンリー王子は2016年頃からアフリカン・パークスと関わり、2017年に会長に就任した。2023年に会長の地位を退き、運営組織である理事会のメンバーに昇格したと同紙は報じている。ちなみにこの組織はアフリカ大陸にある22の国立公園と保護区を管理している。
新聞「ロンドン・タイムズ」はロンドンを拠点に先住民族の権利を保護するために活動している人権団体「サバイバルインターナショナル」が既に王子にこの事実を指摘していたことを報じている。同団体は王子がまだ会長だった2023年5月に武装しているレンジャーによるバカ族の虐待を案じていると記した手紙を送ったと主張している。また同紙によるとあるバカ族の男性もヘンリー王子にビデオメッセージを送っていた。この中で男性は「エコガードたち(注:レンジャーのこと)は私たちが森に入るのを阻止している。エコガードの責任者で彼らに命令を下している人に聞いてもらいたい。今、森には拷問しかない」と訴えている。