【バレー】「こういうときだからこそ盛り上がる試合を」日立Astemo渡邊彩が石川県開催のVリーグへ誓い。東北出身アスリートとして
「誰かの力や光になれる存在」として、コートに立つ
そのときの取材風景がフラッシュバックしたのは、今回そのシチュエーションが重なったからだ。日立Astemoは今週、PFU、KUROBEと北陸地方を拠点とするチームと戦う。先週14日、15日のホームゲームでチームメートがうなるような活躍を披露した渡邊に、あらためて思いを聞いてみた。 「PFUのみんなの心境を考えると、『バレーボールをしていていいのかな』と思ったりもするのかなと。そんな中でも、『スポーツを通して元気をもらった』と感じてもらえたり、誰かの力や光になれる存在であるアスリートは貴重だと思うので。 こうときだからこそ、見ている方々や会場が盛り上がるような試合ができたらいいなと思います。『バレーボールを頑張っている』と感じてもらえる内容のゲームをしなければ」 一人のアスリートとして今、自分にできることを精いっぱいやる。これまでも、これからも変わらぬ思いを抱き、渡邊らVリーガーたちは石川の地を踏む。 (文・写真/坂口功将)
月刊バレーボール