シイラ過去最高2452トン 23年富山湾漁獲量、猛暑による海水温の上昇影響
富山県水産研究所が17日発表した2023年の富山湾の漁獲量で、シイラが過去最高の2452トンだった。平年の3・6倍で、これまで最高だった21年の1401トンを大幅に上回った。シイラは暖水を好む性質があり、昨夏の猛暑による海水温の上昇が影響したとみられる。 総漁獲量は1万9238トンで、平年比6%減。魚種別では、マイワシが同11%増の5228トンで最も多く、次いでサバが97%増の3463トン、シイラは3番目だった。 一方、平年を大きく下回ったのはカワハギ類やホタルイカ、アジで、それぞれ76~71%減だった。 23年の富山湾の海水温の調査結果も公表。水深ごとに毎月行っている調査で、0メートル地点では全12回で平年を上回った。夏以降は、他の水深も含めて過去最高値となったケースが目立った。24年1月の調査でも同様の傾向が続いており、水深10~100メートルの計6地点で過去最高を更新した。