ダッシュボードもカーペットも、エンジンも外して塗装。ほぼフルレストアと言えるほどに手を加えられたサバンナ
【孤高のロータリーエンジン 1990年式 マツダ サバンナRX-7 GT-X】 このFC3S、ベースは90年式のGT-Xで、見ての通り内外装からエンジンルームまで新車のような状態に仕上げられた1台だ。 【画像28枚】純正色にオールペイントが施されているこの個体だが、インテリアの状態は良好であった この個体、「ハコ」としてのコンディションはけっして悪くはなかったが、塗装面の劣化はかなり進んでいた。そこでオールペイントを実施したのだが、外板だけでなくエンジンを降ろしてエンジンルームまできっちりと塗装。 また、インテリアもダッシュボードなどを取り外し、カーペットもすべて剥がして再塗装するなど、細部にいたるまで純正色でリペイントされているのだ。ただし、インテリアに関しては幸いにも各パーツの状態が良かったので、ほとんどのパーツはクリーニングなどで対応。 新品パーツを使用したのは、シフトノブ程度だという。一方エンジンは、オーバーホールを施してリビルトタービンを装着。四半世紀以上前のクルマといえども、不安なくドライブできるようにリフレッシュされている。 このように、フルレストアと言えるほど手がかけられたFC3Sだが、見どころはこれだけにとどまらない。サスペンションはブリッツの車高調ZZ-Rを組み、シートはブリッドとのコラボで製作されたロゴ入りオリジナルバケットシートを装着。加えて、コーヨー製アルミラジエーターを装着するなど、軽快かつパワフルな走りを、いっそう安心して楽しめる仕様に仕立てられている。 FC3Sがデビューしてから30年、生産終了から25年が経過した(取材当時)。しかし、ロータリースポーツとしての魅力は、いまだに色あせていない。 サバンナRX-7 GT-X(FC3S) 全長×全幅×全高 4335×1690×1270mm ホイールベース 2430mm トレッド前/後 1450/1410mm 車両重量 1250kg エンジン型式 13B型 エンジン種類 2ローター・ロータリーターボ 総排気量 654×2cc 圧縮比9.0:1 最高出力 205/6500ps 最大トルク27.5/3500kg-m/rpm 燃料タンク 70L 変速比 1速3.483/2速2.015/3速1.391/ 4速1.000/5速0.806/後退3.288 最終減速比 4.100 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) タイヤ 205/60R15(前後とも) 発売当時価格 248.6万円 初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部