<僕のヒーローアカデミア>女優・志田未来のサプライズ出演が話題に、視聴者を沸かせたオールマイトの戦いとは…
堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第159話(第7期最終話)が10月12日に放送された。“無個性”の状態でオール・フォー・ワン(AFO)の前に立ちはだかるオールマイト。AFOに勝つために装着したパワードスーツの機能や、女優・志田未来のサプライズ出演が視聴者を大いに沸かせた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】視聴者の涙を誘った、横たわるトガに「ヒミコちゃん」と呼ぶお茶子(ほか、第159話場面カット) ■「僕のヒーローアカデミア」 本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号から10年にわたり連載された堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。 “ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は最新41巻まででシリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。先日までテレビアニメ第7期が放送され、さらに劇場版第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が公開中となっている。 ■視聴者から世界一笑顔がカァイイ女の子へ愛の言葉続々 麗日お茶子(CV:佐倉綾音)が粘り強く向き合った結果、攻撃の手を止めたトガヒミコ(CV:福圓美里)。2人が互いに微笑み合いながら言葉を交わす第158話のラストは、多くの人の涙を誘った。 続く第159話もハンカチを手放せない展開に。トガの「変身」がタイムリミットを迎え、増殖したトゥワイスが塵となって消えていく。お茶子は「無重力(ゼログラビティ)」で浮遊したヒーローたちを軟着地させていくが、トガに刺されたその体はもう限界を迎えていた。 そんなお茶子の体から流れる血を吸って、トガはお茶子に変身する。その目的は自分の血をお茶子に輸血するため。変身すれば、姿や声だけではなく、血もその人そのものになれるからだ。 敵(ヴィラン)連合が全てを壊した先の未来に希望を見出していたトガ。目の前にいるお茶子を見捨て、再びその道に向かって突き進むこともできたはず。けれど、今まで散々人に否定されてきた笑顔を初めて「世界一(カァイイ)」と言ってくれたお茶子を、トガは自分を犠牲にして救うことを選んだ。 最後の力を振り絞ってお茶子に感謝の気持ちを伝え、トガはその隣に横たわる。「ヒミコちゃん」と名前を呼ぶお茶子に、「はぁい」と返す声が弱々しくも愛に溢れていて涙腺を刺激した。 そして意識が遠のく中、トガは「血を飲み干したくなるのと同じくらい血をあげたくなるような、そんな“好き”に出会えていたら、世界はもっと生きやすかったのかな」と思う。“それでも”と思い直し、「好きに生きて好きに生きた」と自分の人生を締め括ったトガ。あまりに悲しい展開だったが、彼女が最後にそう思えたことは視聴者にとってせめてもの救いになったのではないだろうか。 誰よりも純粋で生涯人に愛を注いだ世界一笑顔がカァイイ女の子、トガヒミコ。放送後、SNSは「トガちゃん、トガヒミコを生きてくれてありがとう」「ずっと大好き」「哀しすぎるけどトガちゃんの気持ちが救われてよかった」「あなたは、世界で一番カァイイ普通の女の子だったよ」とトガへの愛で溢れていた。 ■あの女優がサプライズ出演! オールマイト VS AFO戦の行方は―― 後半戦で描かれるのは、オールマイト(CV:三宅健太)とオール・フォー・ワン(AFO/CV:神谷浩史)の鬼気迫る戦いだ。ホークス(CV:中村悠一)をはじめとするヒーローたちがAFOに蹂躙される中、戦場に現れたオールマイト。希望の光が差し込む一方で、“個性”なき今、オールマイトがどのようにオールマイトと戦うのかが注目されていた。 迫り来るAFOに立ちはだかるオールマイトは「私が来た!」という掛け声とともに、とある人物が開発したパワードスーツを装着して“アーマード・オールマイト”に変身する。スーツにはサポートAIの“エルクレス”が搭載されており、その声を担当するのはなんと女優の志田未来。 志田といえば、2018年に公開された劇場版第1作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~」に登場した科学者の娘メリッサ・シールドを演じており、オールマイトが装着したスーツはメリッサが開発したものだった。 さらにヒロアカファンの胸を熱くさせるのは、そのスーツに内蔵された機能。実はスーツには1年A組の“個性”を再現した機能が搭載されており、オールマイトはそれを駆使し、全盛期の力を取り戻したAFOに果敢に挑んでいく。そしてオールマイトは芦戸三奈の“個性”をモチーフにした超酸注入“ピンキー”をAFOへ。負ける気などさらさらなく、「巻き戻ったそばから腐食し続けちゃうな!」 「“生ゴミ”じゃなかったっけ?」と煽りまくる姿がかっこいい。 なにより口元以外が覆われたヘルメットから覗くその笑顔。“個性”がないことなどさしたる問題ではない。だってオールマイトは最初は“無個性”で、それでもいついかなるときも笑顔で現れる“平和の象徴”になると決めていたのだから。 AFOの“巻き戻し”がダメージによって加速することに気づいたオールマイトは休む間もなく攻撃を加え、心の中で「勝とうぜ、緑谷少年!」と語りかける。その声、死柄木弔(CV:内山昂輝)と対峙していたデクもオールマイトが戦っている気配をたしかに感じていた。 ヒーローと敵(ヴィラン)による息もつかせぬ攻防戦が繰り広げられた第7期。そのラストで多くの人に希望を与えてくれたオールマイトは「MVヒーロー」#ヒロアカMVP で堂々の1位に選ばれ、視聴者からは「オールマイトが今まで以上にヒーローすぎて泣いた」「平和の象徴はどんな姿になってもオールマイトなんだ、格好良い」「笑いを絶やさない姿に鳥肌、最高」と興奮の声が相次いだ。 さらに放送の最後にはTVアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』が2025年に放送されることが発表され、「今からファイナルシーズンが楽しみでしょうがない」「嬉しいような寂しいような……」「心してみんなの物語をちゃんと見届ける!!!!」という声も上がっている。 ■文/苫とり子
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