【ゴールデンウィークに家で観たい映画】自宅にいながら旅気分♪ 異国を感じられる映画あれこれ
yoi編集部員のK&Tと、ライターRの3人が、個人的に「yoi!」と思うアイテムやエンタメなどを紹介する連載「yoiチョイス!」。今回は、「ゴールデンウィークに観たい映画」をテーマに語り合います。 【画像】GWに観たい映画・ドラマ
香港、フランス、インド、NY……旅気分を味わえるショートトリップ映画
エディターT:今年のゴールデンウィークは遠出できなさそうで……、旅気分に浸れるおすすめ映画を教えてほしいです! ライターR:じゃあ、『場所はいつも旅先だった』はどうかな? 文筆家、書店オーナー、「暮しの手帖」元編集長など、さまざまな肩書きを持つ松浦弥太郎さんが初監督を務めたドキュメンタリー映画で、アメリカのサンフランシスコ、スリランカのシギリア、フランスのマルセイユ、オーストラリアのメルボルン、台湾の台北&台南といった、世界5カ国・6都市にて、現地の人々の日常の営みを収めた作品です。脚本家・演出家の小林賢太郎さんによる、松浦さんの言葉の朗読もすごく心地よくて。「あ~まだ見ぬ世界を旅して、五感をフル稼働させたい!」と思わせてくれます。 エディターT:予告からして惹き込まれる~!! ライターR:でしょう~。縁側で旅エッセイを読んでいるような感覚になる作品です。あと、ドキュメンタリーなら『聖者たちの食卓』もいいかも。インドのシク教総本山にあたる黄金寺院が舞台で、ここでは毎日約10万食が無料で巡礼者や訪問者のために提供されているそう。チャパティを作るシーンはずっと観ていられるし、「食べること」の尊さを再認識した。
エディターK:アジアの持つカオスなムードを感じるなら、やっぱりウォン・カーウァイ作品じゃない? 香港映画の黄金期に作られた『恋する惑星』『花様年華』『天使の涙』とか、彼の映画はどれも画が美しくて、これぞ映画って感じがする。 ライターR:最高ー‼︎ トニー・レオンや金城武のカッコよさ、フェイ・ウォンのチャーミングさが半端ないよね!! エディターK:あと、1993年に開催された第46回カンヌ国際映画祭にて、中国語映画では史上初のパルム・ドール賞受賞という快挙を成し遂げた一大抒情詩『さらば、わが愛 覇王別姫』も最高。京劇やレスリー・チャンの美しさにうっとりする。 ライターR:あぁ…この作品も本当に素晴らしいよね! 名優たちの演技に胸を打たれる。 エディターK:傑作だよね。物語の時代は、国民党政権下の1925年から、文化大革命時代を経た1970年代末までの中国激動の50年。主人公は、京劇の俳優養成所で兄弟のように支え合って、厳しい稽古に耐えてきたチョン・ティエイー(レスリー・チャン)とトァン・シャオロウ(チャン・フォンイー)。彼らは、やがて人気演目「覇王別姫」を演じる大スターにのぼり詰めるまでに成長します。女形を演じるティエイーは、覇王役のシャオロウに特別な感情を抱いているんだけれど、シャオロウは娼婦のチューシェン(コン・リー)と結婚してしまい…といった内容です。 ライターR: 最近の香港映画なら、ウォン・カーウァイや香港スターなど、80年代のアジア文化へのオマージュ満載の『29歳問題』(2018年公開)がおすすめ。30歳を迎える対照的な二人の女性の物語で、パリに行きたくなるし、生き方を考えるきっかけにもなるんじゃないかなと。 エディターT:パリで思い出したのですが、北フランスのリールが舞台の『アデル、ブルーは熱い色』。舞台になっている街に学生時代に住んでいたことがあって、特別な思い入れがある作品です。作中に何度もボロネーゼのパスタを食べるシーンが出てくるのですが、それが本当においしそうなんですよねえ…。