岩城滉一、26年ぶり映画主演機に妻のありがたさ痛感「女房が先に死んだら俺、どうなるのか…」
俳優の岩城滉一が11日、都内で主演映画「ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春」(久万真路監督)の公開記念あいさつを行った。 認知症の愛妻をみとり、単身で暮らす71歳の主人公が水泳教室に通うことで新たな青春を見いだしていくオリジナルストーリー。同作で26年ぶりの映画主演となった岩城は「26年もたちましたかね。朝飯なに食ったかも覚えてないぐらいなんで、26年も何年もないんだけど」と自然体で語りつつ「自分の年齢にも合った作品で、これからも続いていく話。楽しみにしていました」と公開を喜んだ。 ストーリーにちなみ、苦手を克服したエピソードについて尋ねられた岩城は「昭和生まれの男なので『男子厨房に入らず』を守ってきたんだけど、先日家に人を招いたとき、女房が大変そうだったんで、春巻きを『お手伝いします』ってやってみた」と妻でモデルの結城アンナをサポートしたことを回想。「うちの女房も70になりますので、それぞれお手伝いしながらやってかなきゃいけない。(映画を通して)女房が先に死んだら俺どうなるのかってだいぶ考えさせられました。生まれてくるのと死ぬのは決められないんで、幸せに生きていきたい」と仲むつまじく夫婦で歩んでいくことを誓っていた。 劇中で岩城の友人役を演じた田山涼成は「わたくしの妻が1951年3月21日生まれで、縁を感じました」と岩城と田山の妻がまったく同じ生年月日であることを告白。「(撮影中に)岩城さんから『田山さんとはダチ公だ』と言われてうれしかった。これまで生きてきて『ダチ』と言われたことはなかったので…」と感激していた。
報知新聞社