中国中銀、過度な為替変動阻止へ-人民元の安定維持方針変わらず
(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は18日、人民元の一方向への動きを阻止する方針をあらためて示した。ドル独歩高とリスクセンチメントの悪化がアジア通貨全般の重しとなっている。
人民銀はソーシャルメディアを通じて発表した報告書で、トレーダーが一方向での取引に動いた場合、人民元相場を断固として元に戻し、過度なボラティリティーを回避するよう取り組むと表明した。
米国の利下げ観測が後退し、中国の景気回復が進まないとの見方から、人民元は今週、昨年11月以来の安値に下落した。
人民銀副総裁と国家外為管理局(SAFE)局長を兼任する朱鶴新氏は北京での記者会見で、「人民元の為替レートを基本的に安定維持するという人民銀の目標と決意は変わらない」と述べた。
朱氏の発言は投機的な取引に対し人民銀が一般的に発する口頭での警告の繰り返しだったが、金融の安定を危うくしかねない人民元の変動に対する当局の懸念が強調された。
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原題:China Restates Need for Steady Yuan Amid Fragile Confidence (2) (抜粋)
--取材協力:Jing Li、Yujing Liu、Shuiyu Jing.
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Iris Ouyang