新潟・南魚沼市長選、現職が大差で3選 投票率は過去最低
任期満了に伴う南魚沼市長選は24日、投開票が行われ、無所属現職の林茂男氏(57)が、元市議で新人の黒岩揺光氏(43)に大差で勝利し、3選を決めた。林氏は、南魚沼産コシヒカリのブランド化推進など2期8年の実績が評価された。 林氏は午後8時半ごろ、得票が過半数となり当選が確実になると、市内の選挙事務所で支援者らと万歳三唱。3期目に向け、「増えていく高齢者の健康寿命を延ばすため、健康診断施設の早期完成とともに、持続可能な医療体制の実現に邁進(まいしん)したい」と抱負を語った。 林氏は財政健全化にも力を入れ、市の借金である長期債を2期8年で約265億円減らした。一方、ふるさと納税を強化し、令和5年度は寄付金額が約57億円と、県内30市町村でトップだった。 黒岩氏は昨年12月に出馬表明し、準備を進めてきたが、支援が思ったように広がらなかった。 当日有権者数は4万3856人。投票率は54・77%(前回65・06%)と、平成16年に2町が合併して南魚沼市が誕生して以降、最も低い投票率となった。