20歳1015人が晴れの門出 「成人の日」記念行事 安房4市町(千葉県)
挑戦忘れず進んで 市長が256人を激励 南房総
南房総市は、白浜フローラルホールを会場に開催。対象者322人のうち256人が出席した。 式典では、石井裕市長が「これからは家族や社会を守る側のステージに立つ。社会は今、大きな転換期にあるが、皆さんには新しい時代をつくっていけるだけのエネルギーがある。夢や、挑戦することを忘れず進んでほしい」と、激励した。 「はたちの誓い」では、富山中出身の大学生、髙梨有生さんが壇上へ。令和元年房総半島台風の後も前を向いて進んできた、地域の大人への尊敬を述べ「私もくじけず進める、南房総の一員として頑張りたい」と意気込みを語った。 コロナ禍中は制限のある式典が続いていたが、今年は保護者らの参加も可能に。ホールの2階から、晴れ姿を見守っていた。式典後の会場周辺は、同級生らと記念撮影を楽しむ参加者や、花束や祝いの品を渡す家族らでにぎわった。 歯科衛生士を目指し専門学校に通っている、千倉中出身の坂本麗海さんは「華やかな振り袖を着て、久しぶりに同級生のみんなと会えて、きょうはうれしい気持ちでいっぱい。卒業後は地元で就職して、地域で活躍できる大人になりたい」と目を輝かせていた。
恩師のエール受け37人が決意新たに 鋸南
鋸南町では、町中央公民館を会場に開かれ、対象者48人のうち37人が出席し、恩師や保護者から祝福を受けた。 町は対象者からスローガンを募集。2月から美容系の会社に勤める神林美咲さんの「縁~忘れぬ故郷と友人を~」が採用された。「少し恥ずかしいが、誇らしい気持ち」と照れながら「心身ともに無理なく、元気に仕事をしたい」と抱負を語った。 式典では、白石治和町長が「皆さんは大きな可能性と限りない未来があり、地域と国の将来を見据える希望の光です。大きく羽ばたいてほしい」と式辞した。 また、祝辞では、中学3年時に学年主任を務めた山田美喜教諭が登壇。3年間を振り返りながら、「周りの人を照らす明かりのような人になってほしい」とエールを送った。 謝辞をした髙木透哉さんは、理学療法士を目指し、千葉市内の大学で勉強中。「将来はプロ選手の専属トレーナーになりたい」と夢を語った。 海洋調査指導船の船員として働いている西﨑吏輝さんは「大変なことも多いけれど、船長になることを目指して、これからも頑張ります」と決意を新たにした。