金価格、一時2300ドル超え最高値更新-買われ過ぎのシグナルも
(ブルームバーグ): 金スポット価格は、4日の取引で一時オンス当たり2300ドルを超え、最高値を更新した。米連邦準備制度による年内利下げの可能性や中央銀行の継続的な需要が背景にある。
金は一時、2304.96ドルまで上昇。その後は前日とほぼ変わらずの水準で取引されている。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が前日、「年内どこかの時点で」利下げを開始するのが適切になる可能性が高いとの認識を改めて示すと、投資家に安心感が広がった。
パウエル議長、さらなるデータ精査の「時間ある」-利下げ前に (2)
金は2月半ばから上昇を続けており、今週は連日最高値を更新している。投資家が米金融当局の政策転換を期待しているほか、中東やウクライナを巡る地政学的なリスクの高まりも金相場にとっては強材料となっている。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がまとめた最新データによると、中銀は2月も金購入を継続。9カ月連続の買い増しだった。
ただ、14日間相対力指数(RSI)は、一部の投資家が買われ過ぎとみなす水準を大きく上回っている。
原題:Gold Sets Another Record Above $2,300 as Powell Inspires Bulls
(抜粋)
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Sybilla Gross